わたしたちのめざす学校 -みんなの学校-


 学校は、まずなによりも子どもたちのためにあります。すべての子どもたちが、一人ひとりの発達の課題に応じて学び、かしこく健やかに心ゆたかに成長していくところが学校です。
 小学校と中学校の教育を義務教育と言いますが、これは子どもたちにとって学校に通うことが「義務」という意味ではありません。教育が納税・兵役とならぶ三大義務とされたのは、戦前の話です。現在では、教育は子どもたちの「権利」としてとらえられています。子どもたちはどの子も学校で学ぶ権利を持っているのです。その権利を護り発展させるために、国や自治体には、学校をつくり教育環境を整える責務があり、保護者には子どもを学校に通わせる責任があり、わたしたち教職員は、子どもたちの学びを輝かせる教えを追求する職責を持っています。大人たちが、子どもの教育のために「義務」を負っているのです。
 このことからもわかるように、学校は国民みんなのものです。将来を担っていく子どもたちの教育に責任を持つところですから、みんなで大事に発展させていきたいと思います。子どもを真ん中にして、わたしたち教職員とおうちのみなさんがしっかりスクラムを組むことが、みんなの学校をつくっていく基礎になります。ともに力を合わせていきましょう。


かしこく=真理真実を学ぶ

 小学校教育の一番の特長は、ことばを文字や数字などを使ってあらわし、それによって学習するところにあります。ことばとそれをあらわす文字や数字は、長い歴史のなかで人類がつくり出し、ねりあげてきた最高の文化遺産というべきものです。このことばを使って、考えたり、思いを伝えたり、相手のことをわかったりします。また、それとともに文字や数のしくみそのものも知っていきます。これらは、すべての学習の一番の基礎と言えます。
 また、自然にかかわる基本的な知識、世の中のしくみや成り立ちも、それぞれの学年に応じて学びます。文学や音楽や美術などの芸術とそれを表現する技術も育っていきます。くらしを科学的に見つめ、くらしにはたらきかける方法、また自分の身体のしくみを知り、自分でコントロールする力も身につけます。
 これらを、国語・算数・社会・理科・(生活科)・音楽・図工・(家庭科)・体育という教科に分科して、順序よく学べるように考えているのが、わたしたちの教育課程づくりです。学年によっては、いくつかの教科にまたがる課題を総合的に学習する時間も考えています。
 題材を選ぶにあたっては、人類の文化遺産の価値あるもの、つまり真理真実を大事にしています。それらを過去の遺産として固定的にとらえるのではなく、それらを生み出してきた人類の叡知にふれ、それに加わることを大きな目標にしています。具体的には、それぞれの学年の部分をお読みください。また、学期ごとに、学ぶ題材とそのねらいをお知らせしています。学期の終わりにはとりくみをふりかえり、評定の規準を示します。


健やかに=くらしのすそ野をひろげる

 健やかさはくらしの主人公になるところから生まれます。強制されることなく、自分の力で考えて、自分の意志で行動するとき、子どもたちは生きいきと輝きます。
 もちろん、それを支える身体の力も欠かせません。規則正しいくらしづくり、特に早寝早起きの習慣は、おうちのみなさんと協力してぜひつけたいものです。また、食事もなるべく偏りなく食べられるようにしていきましょう。学校給食では、できるだけ産地直送の食材を使い、付小の給食室で調理員さんが、温かいものは冷めないうちに、冷たいものはひんやりしたまま食べられるように調理しています。食物アレルギーにもできるだけ対応しています。
 子どもたちにとって働くことは重要な要素になります。単に身体を動かすというだけではなく、仕事をとおして見通しの力が育つからです。
 また、生活のいろんな場面で、子どもたちに自然や社会に直にふれる体験をさせてください。近年のテレビ・ゲームやインターネットの普及で、子どもたちの直接体験の幅がどんどん狭くなっていることが、気にかかります。五感をとおしてまわりを知っていくこと、うまくいかなかったことをやり直すことで、子どもたちのくらしのすそ野は大きくなります。大きなすそ野は、伸びやかな成長の土台です。
 地域に開かれた学校として取り組んでいる地域教育懇談会を発展させ、わたしたちもいっしょに地域の自然や文化財などにふれるとりくみ(フィールドワーク)をすすめたいと考えています。


心ゆたかに=ちがいを認めあって

 わたしたちも子どもたちも、一人ひとりものの見方や感じ方がちがいます。お互いが、まわりのだれともちがう一人だというところに、かけがえのなさが生まれます。ちがっているものを嫌って押しのけたり、遠ざけたりすることは、自分とはちがう他者にふれあうことによって自分のかけがえのなさを確かなものにしていく機会を失うことにつながります。ちがっているのがあたりまえなのだから、そのちがいをまずは認めあい、その中にお互いの値打ちを見いだす共存の構えを、出発点として大事にしましょう。
 これは、わがまま好き勝手にふるまうということではありません。なかまとともに学び、くらしていく中で、ちがいからうまれるさまざまなもめごとが起こります。なかまの約束をつくり出したり、なかまの新たな値打ちに気づいたりすることを通して、一人ひとりが自分の課題を見いだし、豊かに成長することを期待しています。


一人ひとりの発達の課題に応じて=個別の教育的援助

 「どの子にも」というのがわたしたちの願いですが、それは同じ内容を同じ方法で一律に教え学ばせることではありません。個別の教育的な援助が必要な子どもには、その子に応じた教育課程づくりをすすめています。今年度も通級指導教室を設けます。また、複数指導や少人数授業など、さまざまなとりくみを試み、「どの子にも」の内実をつくり出して、すべての子どもにゆきとどいた教育をすすめていきます。


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