美術科「有志展」について

山下真由

 今年度の7月に、教育資料館において美術科上回有志による展覧会を催しました。例年、学内での展示は山田ホールで行うのが常でしたが、 利用が困難であったため、教育資料館で初の試みとなりました。
 展示は、絵画、彫刻、工芸それぞれから数点ずつで行いました。展示スペースが思っていた以上に狭かったこともあって、作品数を減らすことに なったのが残念です。展示には、中央の部屋を利用させていただきました。工芸作品はショーケースの照明が効果的に働いて、うまく展示ができたと 感じましたが、絵画では壁を使用したことと室内の照明があまり強くなかったこともあり、作品は映えなかったように思います。教育資料館で展示を 成功させるには、作品数、照明、宣伝方法などを充分配慮する点が多く、難しく感じました。 与えられたスペース内でいかにうまく展示をするかという点で、今まで以上に考えさせられました。個人的には、もっと近くで観て楽しめる程度の 大きさの作品で望むべきだったと思いました。
 美術科では私たち旧課程の代まで、毎年「回生展」というものを行ってきました。これは、常日頃の制作発表とでも言うべき展覧会です。新課程が 設立されてから、旧課程とのつながりがうまくいかなかったために、この「回生展」も引き継がれれることは難しかったのですが、今回先輩として 何かしら、展覧会を行って作品発表の場を設ける例を見せたかったというのもありました。また、一方で展覧会の場数が残り少ない上回生にとっては、 この展示の機会はありがたいものでした。
 作品は皆、日頃制作してきたもので、個々人の取り組みが発揮されたと思います。有志にも関わらず、絵画、工芸、彫塑の各分野から出品でき、 内容は濃く感じました。開催期間は、搬入・搬出を含め、計10日間と通常より長く行ったのですが、訪れて下さった方々は意外に少なくて残念でした。 山田ホールに比べて、人通りが少ないのと、中が見えにくいこと、学内での知名度が低いことなどもあり、特に観ようという気がない方は足が向かないのかもしれません。 正直私も、この展覧会を行うまではあまり足を踏み入れることはありませんでした。来て下さった方の多くは、美術科関係の方々で、科以外の方達にも開放された展示となると どうしたらよいのか考えさせられました。
 私たちの反省点として、観客が来やすいようにもっとポスターを多くしたり、展覧会名も分かりやすいものにするべきだったと思います。また、資料館での 展示を恒例化させたら、今回よりは来て下さる方が増えるかなとも感じました。この資料館のスペースは、個展や2人展ぐらいにちょうど良く、あと1年在学期間が 残されていたら、学内で行う個展などの先駆けに利用してみたかったと思いました。
 展示期間中、資料館の岩永さんには、資料館の開館時間を通常よりも早くしていただいたり、ポスターの設置など、いろいろと手伝っていただいて本当にありがとう ございました。今回の「有志展」では、たくさんの人の反応を見ることは難しかったけれども、展示という点で大変勉強になり、良い経験につながったと思います。 ありがとうございました。
            (小学校教員養成課程美術専攻4回生)