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平成28年度卒業・修了式を挙行しました。

Date2017/03/24

 平成29年3月24日、奈良教育大学講堂において、平成28年度卒業式及び修了式を挙行しました。

 加藤久雄学長からは、「ひとつひとつ課題を解決し、問題を乗り越え、学問・研究の場である大学で、実践に基づき真理を追究した結果を自らの誇りとして背筋を伸ばして社会への第一歩を歩み出していただきたい」とエールが送られました。

 卒業生、修了生の皆さん、おめでとうございます。

 本学で得られたものを生かしご活躍されることを、心よりお祈りいたします。

【卒業・修了生】

  • 教育学部 256名
  • 大学院教育学研究科 60名 (修士課程42名、専門職学位課程18名)

告示を述べる加藤学長 卒業おめでとう!
告示を述べる加藤学長            卒業おめでとう!

■ 学長告辞


 本日ここに、柳澤元学長先生をはじめ、名誉教授の先生方、後援会・同窓会の会長様、ご臨席のもと、また、多数のご家族、並びに関係者の皆様にご参加いただき、奈良教育大学 平成28年度 卒業式及び修了式を挙行できますことは、奈良教育大学教職員の大きな喜びであります。
 教職員を代表して、本日、卒業、修了される皆さんに、心よりお祝いを申し上げます。おめでとうございます。
 また、ご家族や関係者の皆さまにも、お祝いを申しあげますともに、本日、多数ご出席いただいきましたことに感謝申し上げます。ありがとうございます。

 さて、本日、教育学部を卒業される方は256名、大学院教育学研究科を修了される方は60名、以上316名の方々が、本日の晴れの日を迎えられました。
 各人が、ひとつひとつ課題を解決し、問題を乗り越え、学問・研究の場である大学で、実践に基づき真理を追究した結果であります。そのことを自らの誇りとして背筋を伸ばして社会への第一歩を歩み出していただきたいと思います。「自分はやりとげたぞ」「やった!」という気持ちを大切にしてください。

 自らの前に立ちはだかる課題や問題の中には、自分ひとりでは乗り越えることができなかったものもあったと思います。そのような時、支えてくれた友人や家族、そして、指導してくださった先生がいたことを忘れず、自らの誇りとともに、感謝の気持ちも忘れないでください。「ありがとうございました」という気持ちも大切にしてください。

 さて、本学は、国際連合ユネスコが認めたユネスコスクールの大学であります。国連が認めたユネスコスクールの大学は、日本では5つしかありません。本学は、附属小学校、附属中学校もユネスコスクールであります。
 ユネスコが追求している教育に、ESDというのがあります。Education for Sustainable Development (持続可能な発展のための教育) であります。地球で暮らす私たちが世代や地域を越えて、どのようにしたら平和で豊かな文化を育む持続的な社会を築くことができるかということを考える教育です。

 先日、ともにユネスコスクールである奈良の小学校と和歌山の小学校が、ESDの学びをインターネットを使って発表し合いました。和歌山と奈良という離れた小学校のお友達が、インターネットでリアルタイムにつながって交流をしました。
 奈良の小学校は、川路桜の発表をしました。奈良の佐保川沿いに毎年咲く桜は、江戸時代に川路聖謨(かわじ としあきら)という奈良奉行が植えたものです。それを地域の人々が、ずっと、大切に守ってきたわけです。
 和歌山の小学校のみなさんは、環境、エコロジーについての学びを発表してくれました。電気や水、エネルギーや資源を大切にしようという学びの成果の発表でした。「私はこのように考えます」「こうしないといけないと思います」ということを、わら半紙に書いて、カメラで撮影し、リアルタイムで奈良に送ってくれたのです。

 発表の後、意見交換をしましたが、奈良のお友達から、こんな意見が出ました。女の子でした。
 「エコの発表ありがとうございました。とてもよく分かりました。でも、エコの発表でそんなにたくさん紙を使って......」と言い始めたのです。「そんなにたくさん紙を使って......」その後どのような言葉が続いたと思いますか。
 その女の子は、「エコの発表ありがとうございました。とてもよくわかりました。でも、エコの発表でそんなにたくさん紙を使っては、ダメだと思います。」とは言わなかったのです。何と言ったと思いますか。
 「エコの発表ありがとうございました。とてもよくわかりました。でも、エコの発表でそんなにたくさん紙を使って、大丈夫?」と言ってくれたのです。
 「エコの発表でそんなにたくさん紙を使って、ダメだと思います。」と意見を言っても、おかしくない場面です。しかし、「エコの発表でそんなにたくさん紙を使って、大丈夫?」の方が、素敵だと思いませんか。
 どうか、この言葉の根底にある気持ちを大切にしてください。

 私は、今日、3つの言葉について述べました。
「やったね!」「ありがとうございました」そして「大丈夫?」の3つの言葉のもつ心を大事に歩んでいってください。

 奈良教育大学は、幼稚園、小学校、中学校、高校、特別支援学校の先生を育てている大学です。教育の大学です。
 「教育」というものの根底には、
 「やったね!」
 「ありがとうございました」
 「大丈夫?」の3つの言葉があるように思います。

 「教育の大学」を母校とすることを、この奈良教育大学を母校とすることに誇りをもって、この3つの言葉と歩んで行ってください。

 以上、告示とさせていただきます。

平成29年3月24日  奈良教育大学長  加藤 久雄