本学では、2008年8月より本学特別支援学級校舎改築に伴い埋蔵文化財調査を実施しておりましたところ、このたび新薬師寺の金堂と推定される大型基壇建物遺構が検出されました。
調査区は、本学キャンパスの北東に位置する約1,300平方メートル。
大型基壇建物遺構は、調査区の中央部西側で、基壇石組みの最下段の凝灰岩列(延石)と雨落ちに相当する瓦の堆積する溝、またその外側の玉石が、東西方向に連なって検出されたことにより確認されました。大きさは今回の調査区外までにおよび、東西50メートル以上の巨大な基壇となります。
今回の発見は、その位置や大きさ・基壇の高さから、天平勝宝8年(756年)に成立したとされる『東大寺山堺四至図』(正倉院宝物)に描かれた新薬師寺の七仏薬師金堂とみなされます。また、規模は東大寺大仏殿や平城宮大極殿に匹敵するとも推測されています。
10月25日に開催された一般公開では、約2,300人もの方にご見学いただきました。
次回は本学創立120周年記念式当日、11月22日土曜日午前10時から正午まで公開いたします。
<場所>
本学キャンパス内特別支援学級校舎改築現場
(当日、正門にて発掘現場までの順路図を配布)
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<お願い>
・ 当日は、駐車場がございません。ご来場の際は、公共交通機関をご利用ください。
・ 現場内においては、誘導員の指示に必ず従ってください。
・ 足元の悪い部分がございますのでご注意ください。
・ 大学内は、歩行禁煙となっております。喫煙は定められた場所でお願いいたします。
2008年10月31日
奈良教育大学 企画・広報室
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