本学名誉教授牧野英三氏は、在職中長年にわたり、東大寺二月堂の声明を録音し、五線譜に再現しながら研究を続けてきた。それらの成果の一部は本学紀要29巻〜34巻に発表されている。本プロジェクトは、牧野氏が所蔵される録音テープに収録されている声明をデジタル記録し、本学教育資料館に永久保存するとともに、市民・研究者・学生の利用に広く供することを通じて、教育・研究、そして生涯学習に役立てていくことを目的に行われた。
日本伝統行事の一つでもあり、文科の伝承行事でもあるお水取りは奈良にしかないものである。また、お水取り期間中詠まれる声明は、毎年修行僧の口から口へ、耳から耳へと伝えられるものであり、少しずつ変わっていくという。この声明の記録を永久保存することは、本学にとっても教育的・文化的に貴重な財産を持つことになる。
昭和39年〜昭和60年にわたって記録された声明は、全9枚のCD-Rに記録されている。研究教育目的で配布を希望される機関は、本学図書館にお問い合わせください。
収録 | 牧野英三(奈良教育大学名誉教授) |
収録期間 | 昭和39年〜昭和60年 |
参照 | 牧野英三「東大寺修二会 声明の旋律に関する研究」1986、柳原書店 |
編集:デジタル化 | 倉永理子(奈良教育大学音楽教育専攻大学院卒業) |
プロジェクトメンバー |
増田信一(国語教育) 久保田敏子(音楽教育) 梅村佳代(教育学) 本城正徳(歴史学) 谷口義昭(技術科教育) 藤原公昭(附属教育実践研究指導センター) |