佐土島 音々さん Publish Date  :  2023-02-06 09:39

Center for Intercultural
Exchange and Studies

滞在記

a) ここまでの生活を振り返って

 フランスに着いてから、4か月が経過しました。フランスの生活にも慣れ、楽しい生活を送らせて頂いております。ホームステイやフランス人の友達と過ごしていて感じていることは、フランスの人々はコミュニケーションの時間を大切にしているということです。例えば、ゆっくり家族や友達と会話をしながら食事を行います。家にいる全員で食事をし、その内容も、アペリティフ (食前酒)から始まり、 前菜→メイン→チーズ または デザートという順番で時間をかけて楽しむという文化があります。私自身、「日本人とフランス人の主体性の違い」に興味があるのですが、幼いころから周りの人とコミュニケーションをとることで、自分の意見や気持ちを相手にはっきり伝えられるようになるのではないかと考えています。 

 

b) 留学目標の進捗状況

 私の留学の目的は、「フランスの保育に触れること」ですが、リヨン第三大学には教育学部がないため、独自で活動を進めています。まず、ホストファミリーの方の知り合いの方のお子さんのベビーシッターを行いました。保護者の方とお話をする中で、フランスの子育て事情や幼稚園、子育てに対する考え方の違いについて知ることができました。また、10月頃から、毎週土曜日に日本語の補習校の幼稚部で、ボランティアアシスタントを始めました。そして、「保育の勉強をするためにフランスに来ました」ということを伝えたところ、今年の1月から4月末まで、4歳児のクラスの担任を任せて頂くことになりました。フランスと日本の教育の違いを感じたり、子ども達の日々の成長に気づいたり、貴重な経験をさせて頂いております。今後は、保護者の方に主体性に関するアンケートを実施したいと考えております。また、知り合いの方を通じて、フランスの私立保育園で仕事をされている日本人保育者の方にインタビューを行いました。フランスでは早い時期からベビーサインを使って会話をしていることや、幼い子どもはdoudou(ドゥードゥー)という布やぬいぐるみを用いて愛着形成を行うことなどを学びました。今後は、私立保育園で見学をさせて頂く予定です。

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ホストファミリーのカリーヌ(左)とセバスチャン(右)

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学校の帰りに友達とデパートへ

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試験終わりにみんなでビリヤード