「奈良教育大学ってどんな大学だろう?」
「他の大学とどこが違うの?」
奈良教育大学をめざす高校生のみなさんのこうした疑問に答えるために、本学の魅力について、柳澤保徳学長と学生さんに大いに語ってもらいました。
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井門さん マリノフスキさん 柳澤学長 土井さん |
学長 本学は、小規模の特色を生かし、少人数教育を丁寧に行ってきました。ただ仲間内でワイワイというのではなく、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につけてもらえる教育の充実に努めてきました。
土井 私は4回生なんですが、専門の授業は10人ぐらいです。分からないことがあったら、その場で先生に質問できるし、授業が終わってからも気軽に聞きに行けます。研究室も1人の先生に1学年3人ぐらいで、すごく充実しています。1人あたりの指導も手厚くしていただけるし、こういうところが小人数の魅力的な所だと思います。
井門 私は今年入学したんですが、去年の秋の文化祭に見学に来させてもらったときの雰囲気が、すごくよかったんです。大学じゅうで仲がいいという感じで、部活だったら部活だけっていうのではなく、ほんとうに学校じゅうがいい雰囲気でした。それで、この大学に入学したいと思いました。
学長 本学は、先生が学生諸君と非常に近いところにいるように思います。また、学生さんたちの距離も非常に近い。みんながそれぞれを知っている、家庭的な雰囲気があるように思います。
学長 奈良というところは、日本の伝統文化と非常に深い関わりを持っています。2010年には平城京遷都1300年を迎えますが、こうしたことをすっと言える都市は、日本では奈良以外にはないと思います。
その他にも、奈良では世界遺産を含む多くの文化遺産が、今の時代にふさわしいあり方で生きています。本学の学生は、そうした所を、土日や放課後などに、ぶらぶら歩くことができます。
留学生の立場からどうですか?
マリノフスキ こちらに来て、何回も奈良に来てよかったと思いました。特に日本学科の学生として、実際に日本の文化に接することが重要ですが、奈良ではそれができます。国立博物館もあって、いろいろな展示会がありますし、「お水取り」のような伝統行事にも参加できます。研究や日本文化を考える時に、とても刺激になります。
学長 本学では、今年の4月からキャンパス・メンバーズ制度というものを作りました。全国に4つしかない国立博物館のうち、京都と奈良の2つで、日本の宝とされているものがいつでも見られる制度です。
教育では、「見る」だけでなく、自分で見たことを人に「伝えていく」、つまり「学びの発信」も大事だと思っています。大学が提供するいろいろな場面を、先生方の協力をえながら、みなさん方のパワーで自由自在に使いこなしてほしいと期待しています。
学長 本学では、教員養成のいろいろなプロジェクトを立ち上げていますが、その1つに「鍵的場面における『対応力』を備えた教員の養成」があります。これは、大学の外に出て、地域の小学校の先生と大学の学生、院生、教員が連携し、学生の学びを支えていくプロジェクトです。
土井 私は、去年3回生で参加させていただきました。教育実習で中学校に行った時は、指導案を書くことばかりになってしまったんですが、このプログラムの時には、教えること以外の面も見ていくことができました。実習の時と違って、担任の先生以外の先生方とも、一緒に考えを深める機会も持てました。100%「対応力」がついたかと言われると、まだまだだと思いますが、現場に出て考えるいい機会になりました。ほんとに勉強になったので、後輩の皆さんにも是非行ってほしいです。
学長 そうですね。私自身もこのプロジェクトには、大いに期待しています。
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