手作り絵本の楽しさ(梶田 幸恵 著) -奈良教育大学 出版会-
12/73

19 手作り絵本を作る目的は人によって異なります。・自分が楽しむため・自分が大事にしているものを残すため・身近な人(友だち・子ども・孫など)に見せたり贈ったりするため など、同じ人でも作る度に目的がかわってくることがあります。 プロの絵本作家になるためでなく、初心者の方が少しでも多く関心をもって短時間でできる手作り絵本に取り組んでほしいと願っています。そこで、材料や道具は手元にあるものや、手軽に手に入れることができるものを使います。また、けがをしたりまわりを汚したりしないように気をつける方法を書いています。絵をさきに、ストーリーはあとで考える 絵本を作ろうと意気込んで、はじめに物語を考えるとなかなか前に進むことができません。慣れていない時は絵を先に、ストーリーはあとで考える方が作りやすいです。 まず、手を自由に動かし、くるくる回して線遊びをしてみましょう。気楽に偶然引いた線の中からイメージをふくらませ連想すると、ラフスケッチの中から思いがけないおもしろい絵本になることもあります。 わたしの授業で、いままで絵本を作ったことがない学生たちがはじめにするこ

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です