手作り絵本の楽しさ(梶田 幸恵 著) -奈良教育大学 出版会-
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35五・ソフトカバーの絵本を作る ここで紹介するソフトカバーの絵本は、「手づくり絵本の会 プラス」の代表者である山岸清太郎さんが考え出した方法です。紙と糊と色鉛筆だけで絵本を作ることができます。手作り絵本の基礎を学ぶ上でたいへん有効なやり方です。 先年、奈良県立美術館が開催した『ブラスティラバ絵本原画展』の期間中、たくさんの人たちが山岸さんの考え出した方法で手作り絵本を楽しみました。また、奈良教育大学教育資料館で学生たちが企画運営する『手づくり絵本展覧会』のイベントのひとつとして、山岸さんをゲストティーチャーとしてお迎えし、幼児から高齢の方まで毎年ソフトカバーの手作り絵本を楽しんでいます。 次に掲げるのは山岸さんが作ったマニュアルです。 一.次の材料を用意します。※特に用意する道具はありません。 ・八つ切り半分程度の大きさの画用紙五枚と、同じ大きさの色画用紙二枚 ・口紅型の糊(小さいものでよい) ・絵を描くための画材(クレヨン、クーピー、色鉛筆)。クレパスはなる べく使わないこと ・糊が余計なところにつかないように下敷きにする、表面がつるつるの広

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