手作り絵本の楽しさ(梶田 幸恵 著) -奈良教育大学 出版会-
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43七・ハードカバーの絵本を作る 今まで述べてきた絵本の作り方は、一枚の紙を折り曲げて表紙をつけました。ここでは厚くて硬い表紙の絵本を作るための製本の方法を述べます。 表紙の芯にする厚手のボール紙を三つのパーツ(表表紙の芯・背の芯・裏表紙の芯)に切り分け、それを糊づけして作ります。上製本といわれる本屋さんの店先に並んでいるような本格的な製本です。複雑そうに見えますが、基本的なことをきちんと理解すると、大きな本でも小さな本でも応用できます。つぎに「ミニ絵本」と「デジカメ写真絵本」と「飛び出す絵本」を紹介しますが、すべてハードカバーで製本しています。用意する材料と道具 ・本紙(ソフトカバーの絵本と同じ画用紙) ・見返しの紙 ・表紙にする紙(色画用紙、包み紙など) ・表紙の芯にするボール紙(紙の菓子箱を分解して再利用、など) 小さな本は一ミリほどの厚みのボール紙でいいですが、B5判の大きさより大きな本は二ミリの厚さのボール紙を使うとしっかりした表紙になります。

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