手作り絵本の楽しさ(梶田 幸恵 著) -奈良教育大学 出版会-
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54九・デジカメで写真絵本を作る粘土のたいそう絵本 学生たちは粘土で人物を作り、デジカメで撮影して簡単な文章をそえて絵本を作りました。 美術教育の中で土粘土の教材は「汚い・重たい・壊れやすい」という理由で先生方から敬遠されがちです。油粘土は使われますが、子どもは「臭い・べとつく・のっぺりする」といって嫌います。 わたしは大地から生まれた自然の素材である土粘土をもっともっと使ってほしいと願っています。大学生は乾いて硬くなった古い粘土を柔らかくするところから教材研究をはじめます。砕いて水をかけ、素足になり全体重をかけて足の裏で練ると元の柔らかさになります。土粘土は焼くと元に戻りませんが、固くなったものは繰り返し何十年も何百年もリサイクルできるすばらしい素材です。再生した粘土で人物を作り、すぐにデジカメで撮影して、さらにおなじ粘土の人物のポーズをかえて撮影して、枚数が増えると絵本作りの種になります。 一時期、クレー(粘土)アニメが子どものこころをとらえ、人気を博したことがありました。土粘土は子どもの成長発達によい影響を与えます。詳しい粘土のたいそう④たいそうをする①粘土を人参型に②足をひねりだす③手をひねりだす

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