手作り絵本の楽しさ(梶田 幸恵 著) -奈良教育大学 出版会-
50/73

57(左から)表紙 包帯 本紙十・飛び出す絵本を作る  「紙の魔術師」といわれるロバート・サブダは『不思議の国のアリス』・『恐竜時代』・『クリスマス・アルファベット』などつぎつぎすばらしい仕掛け絵本を出版し続けています。彼が飛び出す絵本を作るようになったのは、子どもの時に歯科医院の待合室でポップ・アップ絵本に出会い、その感動がいまも創作活動の原点になっているそうです。飛び出す絵本は仕組みが複雑で、子どもでは作ることができないと思われがちです。しかし、複雑そうに見えるものでも、じつは基本的な仕組みをいくつか組み合わせてできています。 奈良教育大学の「ならやまオープンセミナ」の公開講座で飛び出す絵本を作りました。参加者は三歳の子どもから七十一歳の方まで二十八名が参加しました。幼児は保護者と一緒に作りましたが、六歳児は五種類の仕掛けをひとりで作り製本もしました。その方法をここで紹介します。準備するもの ・白の画用紙に印刷した型紙 ・台紙にする色画用紙 ・色鉛筆あるいはクーピー、ハサミ、糊、糊づけ用の広告紙、伸びない包帯

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です