手作り絵本の楽しさ(梶田 幸恵 著) -奈良教育大学 出版会-
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58「顔」の型紙作る手順 公開講座では時間が限られているので、ハードカバーの表紙は学生たちが前もって作っておき、それを参加者に渡しました。また、個々で作る場合は、仕掛けを先に作って台紙に貼ってから製本します。しかし、この講習会では、はじめに製本をしてから次に仕掛けの部分を作って台紙に貼りつけました(製本については[七・ハードカバーの絵本を作る]を参照してください)。ここでは基本的な飛び出す仕掛けについて述べます。飛び出す仕掛け◆「顔」(二つ折りにした紙に切り込みを入れて折り曲げる方法) 型紙は丸坊主ですが、自分の好きな髪型にして色を塗り、二つ折りにして頭から耳の手前までとあごのところに切り目を入れます。鼻、口、襟首のところにも短い切り目をいれます。 耳のところを通るように左右を谷折りにします。これを台紙に貼って顔の部分を引き出します。鼻の下と下唇のところを押してくぼみをつけます。こうすると開き方によって表情が変化しておもしろいです。◆「家」(四角い箱を作り、二面を折り畳む方法) 壁の部分と屋根の部分に色を塗り、まわりをハサミで切りとります。はじめ四

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