手作り絵本の楽しさ(梶田 幸恵 著) -奈良教育大学 出版会-
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69各自の能力が充分に発揮できて、期待以上の成果を得ることができます。また、仕掛け絵本や触れる絵本のような、描画と比べて手数のかかる作品は、協働制作に馴染みやすいです。 六十八ページ上の写真は、「手づくり絵本の会 プラス」のメンバーがこころと力を合わせて作った手作り絵本です。三冊とも協働の仕方が違います。◆『ばらがちょっとだけすきになったこねこ』 この作品は、ひとりがプロットを創り、ひとりがテキストを書き、ひとりが背景を、もうひとりは人を描きました。そして最後に表紙デザインと製本をひとりが引き受けて、一ヶ月ほどで完成しました。◆『大仏っつぁん食べて』 この作品は、ひとりの個性を最大限に生かしながらの協働作業として、プロットから線画までをひとりで担当し、彩色をみんなが分担し、最後にひとりが表紙デザインと製本を引き受けました。彩色は一日で完了しました。◆『プラス』『プラス』の本紙『プラス』の本紙

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