日本の唱歌と太平洋の賛美歌(安田 寛 著) -奈良教育大学 出版会-
31/73

38ちょっとばくぜんと言いますか、私の中ではっきりしないのですが。讃美歌はそんなに重要だったのですか? 布教活動の中での讃美歌の位置づけ、ということですか?ー大学の先生らしい言い方だとそうなります(笑い)。 さっき、評価の基準として現地にキリスト教の教会を作ることがある、と言いましたね。讃美歌はこれと関係します。ご存知だと思いますが、プロテスタントの教会では、毎日曜日には必ず礼拝をします。礼拝というのは、式次第と言いますか、プログラムと言いますか、そんなものですね。牧師さんのお話があったり、献金の時間があったり。そのプログラムの中には必ず歌を歌うプログラムがあります。その時に歌うのが讃美歌です。これがないと礼拝が成1858年に出版されたポナペ語教科書に収録されている讃美歌“Uaja Kajalelia(There is a happy land)” 出典:Kaul saraui kai men kakauletaon seopa. (1858). Salon, Ponape: Misineri en Meriki kai me intin o kaparapar kisenlikau uet. / Bishop Museum所蔵

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です