物質をつくってはかる(梶原 篤 著) -奈良教育大学 出版会-
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- 6 - POCCCOOCCH3HHCH3CH3CH31.37 mT2.14 mT1.37 mT6.30 mT この反応を観測して得られる結果が図5です。これが時間分解ESRスペクトルです。このスペクトルは3次元の情報を持っていて、縦軸がESR信号強度、横軸は2軸あって、一つが磁場(単位はミリテスラ(mT))、もう一つが反応時間(単位はマイクロ秒)です。図5の左奥から右手前にかけて反応が進行しているようすを観測しています。この3次元の図を真上から見た図が図6です。 図 4 メタクリル酸tertブチルのラジカル反応の初期過程を観測して得られる 時間分解ESRスペクトル(右)と このスペクトルを解析からわかる連鎖開始ラジカルの構造(左)

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