手の大きさに適した包丁を使って料理上手になろう -子ども用包丁の開発-(鈴木 洋子 著) -奈良教育大学 出版会-
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- 2 - 2.子ども用包丁の開発2)3) 先ず、児童(小学生)が使用する包丁の大きさと重さを選定するために、図1に示した市販の三種類の包丁を用いて、大きさについては官能検査により、切断時の把持力については感圧センサーを用いて測定しました。上の菜きり包丁は145gあります。真ん中のむきもの包丁は、一般に市販されている子ども用包丁の重さと大きさに近い包丁です。下の果物ナイフは23gと軽量です。研究の結果、児童が使用する包丁の大きさは、全長22㎝、刃渡り11㎝程度がよく、重さについては市販の60g程度の子ども用包丁より重めの100g程度が、力の負担を軽減するうえで適することを明らかにしました(図2)。 図1 実験に用いた包丁 上段:菜きり包丁 中段:むきもの包丁 下段:果物包丁 写真1 包丁の把持力とまな板への荷重 の測定風景

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