子ども・若者の自立と支援-「子ども・若者支援」という課題の登場-(生田 周二 著) -奈良教育大学 出版会-
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より具体的にイメージを持つために、子ども・若者支援の範囲を示しましょう。図1の点線囲みの部分のように、支援の取り組みには、次の2つのアプローチがあります。なお、私の研究グループは、この取り組みの領域が日本でもっと位置づけられるように「“第三の領域”としての子ども・若者支援」と呼んでいます。 ・ユニバーサル・サービス すべての子ども・若者の主体性・自発性を大切にし、活動や参画の機会の拡充を図る青少年育成的な「ユースワーク(youth work)」 ・ターゲット・サービス 不登校、ひきこもり、就労不安など社会から排除されがちな子ども・若者を対象とする青少年福祉的な「ユースソーシャルワーク(youth social work)」 (2)自分の経験や調べることで理解を深めよう 次の二つのワークを試してみて下さい。 ◎ワーク1:“第三の領域”のユニバーサル・サービスについて考えてみよう 図1のユースワーク領域を参考にして下さい。学校外や地域での取り組みへの参加や施設の利用経験はありますか。また、その時の印象はどうでしょうか。

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