情報教育からみたプログラミング教育-情報活用能力の育成からみて-(伊藤 剛和 著) -奈良教育大学 出版会-
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用する場合のルールやマナーだけでなく、法律の理解とともに自己の責任や社会の仕組みを考えるようにします。高等学校段階では、小中学校段階で身に付けたルールやマナー、法律等の理解を深めるとともに、違法な行為等が個人や社会に与える影響について考え、その原因や対応を理解し積極的に適切な活動ができるようにします。③ 情報社会の創造と参画望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度では、情報通信ネットワークが公共の場であることを意識させ、約束やきまりを守りながら、情報社会に参加しようとする態度を身に付けさせるようにします。小学校段階では、情報通信ネットワークを利用する時のルールやきまりを理解し守ることで、互いを尊重しながら活用することの大切さを自覚させます。中学校段階では、ルールや法律を理解し、それらを守ることを通して健全な情報社会を構築する一員としての自覚をもたせるようにします。また、自他の権利を尊重する態度を身に付けさせるようにします。高等学校段階では、積極的に情報社会の仕組みを理解しそれらを適切に活用することを通して、健全な情報社会を構築するためのルールの在り方や法律を守ることの大切さを理解させます。また、情報社会に積極的に貢献しようとする態度を身に付けさせるようにします。2.学習指導要領の改訂学習指導要領は、おおよそ10年ごとに改訂されてきており、今回の改訂では、知識及び技能の習得と、思考力・判断力・表現力等の育成を両軸とした確かな学力を育成することとしています。知・徳・体にわたる「生きる力」を子どもたちに育むため、「主体的・対話的で深い学び」の実現を通じて、「何のために学ぶのか」という学習の意義そのものを共有しながら、生涯にわたる力の基盤となるように、全ての教科等を、次の3つの柱で再整理されています。

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