情報教育からみたプログラミング教育-情報活用能力の育成からみて-(伊藤 剛和 著) -奈良教育大学 出版会-
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【思考力・判断力・表現力等】 自分が意図する一連の活動を実現するために、組み合わせるなど、改善していき、より意図した活動に近づくか、といったことを論理的に考えていく力(=プログラミング的思考)を育成【学びに向かう力・人間性等】 コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうという態度を涵養①プログラミング教育で目指す知識・技能お掃除ロボットや自動車の自動運転などの最近の製品以外に、炊飯器などの身近な生活で使う家電等にも、コンピュータが内蔵されておりプログラムが動作しています。こういう機器類でのプログラムは、知見や経験をプログラミングしたものであり、理解不能なブラックボックス的な存在では無いということを知ることが挙げられています。また、そのプログラムを作っていく過程そのものが、問題を解決していくプロセスであり、それを見ながら話し合うことが、問題解決技法を学ぶことに関連するという側面もあるでしょう。②プログラミング教育で目指す思考力・判断力・表現力等発達の段階に即して、「プログラミング的思考」を育成することが挙げられています。この「プログラミング的思考」は『自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力』と述べられています。すなわち、情報活用能力で目指している、様々な事象を情報とその結び

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