譜例5 Erdélyi magyarság: népdalok p.124より ドホナーニは原曲の⺠謡をそのまま活かすということを前述しましたが、ここでもその傾向は⾒られます。先ほどの4分の1拍⼦はドホナーニによるものではなく、もともとの⺠謡によるものだったのです。 しかし、ドホナーニの楽曲(譜例4)にはあって、元の⺠謡(譜例5)にはないものがあります。それは、4分の1拍⼦になっている部分につけられたアクセントです。このアクセントがなぜつけられたのでしょうか。ここで、⽤いられた⺠謡の歌詞に注⽬してみます。 原語 和訳 A kaposi kanális, kanális, jElhagyott a babám is, babám is, Héj! Ha jelhagyott hagyjon is, hagyjon is, Haj én Bizony Isten ëgyedűl mëgélëk én magam is, magam is. カポシュの運河、運河 恋⼈も、恋⼈も、私の元を去った ヘィ!去って⾏ったが、去るなら去れ ヘィ、私は神に誓って、⾃分⼀⼈で⽣きていく、⾃分⼀⼈で⽣きていく (パップ晶⼦ 訳)
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