子宮頸がん検診受診向上のためのアンケート調査-AYA世代を中心に-(森野 ひとみ 著)- 奈良教育大学 出版会 ー
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ってくれるのかをアンケート調査し、その結果を報告します。 2.調査⽅法 15-39歳の⽇本全国の⼥性2,144名に、⼦宮頸がん検診についてのアンケート調査を⾏いました。アンケートは、2023年1⽉4⽇-2023年1⽉10⽇にWebによる回答形式で実施しました。アンケート調査⽅法は、GT法を⽤いました。 2020年2⽉23⽇-2020年2⽉25⽇までの期間に、20-30歳代の⼥性100名に、独⾃調査したアンケートの回答結果では、「⼦宮頸がんの検診・受診をしたいと思わなかった」または「あまり検診・受診をしたいと思わなかった」と回答した割合が30%であり、検診・受診を受けようとしている若者の割合も増えているように⾒受けられました〔4〕。しかし、20-30歳代の若者の検診受診率は依然変わらない現状でした。また、同アンケート調査で、⼦宮頸がん検診・受診をしたくない理由について問うたところ、①産婦⼈科に⾏くことが恥ずかしい、抵抗があるから(40%)②どのような検査をするか分からないから(26.7%)③仕事などで時間が取れないから(26.7%)④検診・受診をしなくても遺伝⼦的に、私は罹患しないと思っているから(16.7%)⑤⾃宅近辺に男性の産婦⼈科医しかいないから(13.3%)等の回答を得ました〔4〕。そこで、今回のアンケート調査では、「どんな⽅法であったら⼦宮頸がん検診を受けますか」という1つの質問だけを調査分析することを⽬的とし、アンケートを実施しました。 3.結果 アンケート調査で回答を得た⼥性の年齢別の割合は、15-19歳が21.8%(467名)、20-29歳が66.6%(1,428名)、30-39歳が11.6%(249名)です(図1)。20-29歳の回答数が最も多かったことが分かりました。 次に、「どんな⽅法であったら⼦宮頸がん検診を受けますか」と問いました。その結果を図2に⽰します。「⾃宅で採取できる検査キットを誰かがくれたら」と回答した⼈が60%(1,286名)を占めており、次いで、「⼥性医師だったら」と回答した⼈が22%(472名)、「服をどこまで脱ぐか分

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