学びに「わざ」あり-言葉のはたらきを通してみる感覚の共有-(萱 のり子 著)- 奈良教育大学 出版会 ー
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萱 のり⼦ ( Noriko KAYA ) 1994年 ⼤阪⼤学⼤学院⽂学研究科博⼠課程芸術学専攻 単位取得退学、1999年 博⼠(⽂学) 1999年 ⼤阪教育⼤学 助教授 2004年 同⼤学 教授 2015年 東京学芸⼤学 教授 2022年 奈良教育⼤学 教授 【研究テーマ】 「書くこと」にはたらく感性について。時代や環境によって美しさや良さの規範は変わります。何をどのように学んだかによって書く内容や関⼼の寄せ⽅も変わります。「語ること」や「描くこと」との関係も深いです。近年は、学校教育の課題と連動させて、芸術と学びの関係について研究しています。 【好きな⽂筆家】 松本清張…特にノンフィクション『⽇本の⿊い霧』をはじめ、1960年代の作品。丸⾕才⼀…特に『笹まくら』をはじめ、歴史的仮名遣いで書かれた時期の作品。両者とも⼩説、ノンフィクション、評論、随筆など⽂体の味わいも深く、つい読みふけってしまいます。映画化された作品は、原作と両⽅を楽しみます。 【今の研究につながったきっかけ】 ⾼校時代までは、芸術の「正解」は⼀つ(たぶんそれは教科書に載っているもの)だと思っていました。⼤学に⼊って実作するうち迷いや悩みは深まり、美や芸術についての考えを学びたいと思うようになりました。 【趣 味】 バイクツーリング。⾃⾝でデザイン(書作を含む)した鉄⾺とともに、近くの野⼭から遠⽅の海岸まで、休⽇があればあちらこちら出かけます。空気や⾵が新しく感じられ、空や草⽊が⽣きているように⾒えます。そうした感覚で⽇常にふれると、また新しい⽇常に出会えます。 撮影:清宮淳⼀

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