最後になりますが、⼦どもたちの⽣きものに対する興味関⼼を⼤切に育み、⽣きものに馴染み親しみ、彼らが⾝近に存在していることを当たり前として受け⼊れる⼟壌を幼児期に⼗分育んでいきたいと願っています。それが、⾃分たちの⽣活が多少不⾃由になっても、時には刺されたりする害があっても、他の⽣物を排除せず共存する道を模索する気持ちへとつながっていくのではないかと思います。みなさんも⼩さな園庭で広がる⼩さな⽣きものたちの世界から、地球の未来について考えてみませんか。 <引⽤⽂献> ⿇⽣ 武 (2007)『⼼理学の世界 教養編3. 発達と教育の⼼理学:⼦どもは「ひと」の原点』 培⾵館. 藤崎亜由⼦ (2004) 幼児のおけるウサギの飼育経験とその⼼的機能の理解. 発達⼼理学研究, 15(1), 40-51. 藤崎亜由⼦ (2005) 幼児は動物の「⼼」をどう理解するか:ウサギ・カメ・キンギョの⽐較から ヒトと動物の関係学会誌, 15, 66-73. 藤崎亜由⼦ (2011) 動物の「ことば」に対する幼児の理解の発達. 発達・療育研究(京都国際社会福祉センター), l27, 3-17. 藤崎亜由⼦・⿇⽣ 武 (2022) 園庭に⽣息する15種の⾍に対する幼児の理解の発達. 保育学研究, 60(1), 91-102. Heider, F., & Simmel, M. (1944) An experimental study of apparent behavior. American Journal of Psychology, 57, 243-259. 稲垣佳世⼦・波多野誼余夫 (2005)『⼦どもの概念発達と変化:素朴⽣物学をめぐって』共⽴出版株式会社. 板倉昭⼆ (2007)『⼼の宇宙:⼼を発⾒する⼼の発達』京都⼤学学術出版会 Premack, D., & Premack, A.J. (1997) Infants attribute value± to the goal-directed actins of self-propelled objects. Journal of cognitive neuroscience, 9, 848-856. Wellman, H. M., & Gelman, S.A. (1992) Cognitive development: foundational theories of core domains. Annual Review of Psychology, 43, 337-375.
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