ならやま 2014年春号

ならやま 2014年春号 page 11/24

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クローズアップ本学教員の研究を詳しく紹介紐の絡み方の研究―結び目理論―数学の研究とは数学の問題には必ず解答があると思っていませんか?学校数学(中高で学ぶ数学)では答えのあるものしか取り扱わないことが多....

クローズアップ本学教員の研究を詳しく紹介紐の絡み方の研究―結び目理論―数学の研究とは数学の問題には必ず解答があると思っていませんか?学校数学(中高で学ぶ数学)では答えのあるものしか取り扱わないことが多いですが、現実には難しい数学の問題がたくさんあります。学校数学をちょっと飛び出した所にも、数学の難問は数多くあります。例えば、中学校で三平方(ピタゴラス)の定理「角Aが直角である直角三角形ABCがあったら、AB2+AC2=BC2という関係が成り立つ」を習います。そして、代表的なものとして、辺の長さが3、4、5の直角三角形があります。他にもすべての辺の長さが自然数になる直角三角形があり、そのような自然数の組はピタゴラス数といいます。では、a3+b3=c3をみたす自然数の組は存在するでしょうか。より一般に3が4や5になった場合はどうでしょうか。この問題をフェルマーは考え、このような組は存在しないと証明なしでいいました。そこで、証明しようと多くの数学者が挑み、360年経ってようやく証明することができました。また、素数の中で、3と5、11と13のように差が2の素数の組を双子の素数といいます。双子の素数は無限に存在しそうな気がします。しかし、現時点では、このような双子の素数が無限組存在するかはわかっていません。このように問題は中学生にわかっても、証明をするのはとても難しいものがあります。数学の研究では、難問を解くことや新たな問題を考えることがとても大切です。また、それは学校数学を学ぶ上でも大切だと思います。自分が解いた問題から新たな問題を創りだしてみるとよいでしょう。なかむらゆうすけおりもとなえ花木研究室上の段左から中村祐輔さん(教育学部学校教員養成課程理数・生活科学コース4回生)、折本菜絵さん(教育学部総合教うえじすみとしょうじまなと育課程科学情報コース4回生)、上地澄人さん(教育学部学校教員養成課程理数・生活科学コース4回生)、荘司雅規さん(教育学部学校いでうちあや教員養成課程理数・生活科学コース4回生)、花木准教授、井手内彩さん(教育学部総合教育課程科学情報コース4回生)SPRING 2014ならやま_10