ならやま 2014年春号

ならやま 2014年春号 page 15/24

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ひと・あれ・これ―活躍する卒業生を紹介―「在学中により多くの現場での経験を」現在私は、橿原市立光陽中学校で勤務しています。第一学年で担任をしており、数学担当で分掌は生徒指導です。またバスケットボール部....

ひと・あれ・これ―活躍する卒業生を紹介―「在学中により多くの現場での経験を」現在私は、橿原市立光陽中学校で勤務しています。第一学年で担任をしており、数学担当で分掌は生徒指導です。またバスケットボール部顧問をしており、日々生徒たちと共にチーム一丸、奈良県優勝を目指し頑張っています。奈良教育大学を卒業後、奈良市立三笠中学校で講師を1年間務め、その後新規採用で本校に着任しました。当時の本校はいわゆる「困難校」と呼ばれる学校でした。授業のエスケープ、頭髪関係や校外でのトラブル。次から次へと起こる生徒指導に対応する日々でした。しかし、一つ一つをたくさんの同僚たちと助け合い、生徒と話し合い、保護者をはじめとするたくさんの方々の支援を得て対応するうちに、落ち着きのある学校へと変貌していきました。私はよく生徒に「『あの時やっておけばよかった、こうしておけばよかった』ということがないような学校生活を送ろう」と話をします。私の大学生活はまさにそれでした。私は、教育学部総合教育課程の物質科学専修に入学しました。部活動はギターマンドリンクラブ、またバスケットボールサークルにも入り、そのメンバーで社会人チームJackalを作り活動しました。2回生の終わりには、数学の教員になりたいという夢があったので情報数理専修に転専修しました。代数学を専門とされる川﨑先生をはじめ、たくさんの先生方にご指導いただき、大変学びの多い学生生活を送ることができました。また4回生からスクールサポートを始め、奈良市立伏見中学校でバスケットボール部の指導と数学の入り込み授業のサポートをしていました。ここでの経験が、教師になるという進路を選んで良かったとより一層感じさせてくれました。卒業後実際に現場に出てみると、自分なりに教育現場を経験してきたつもりが、現実はとても厳しいものでした。教育のプロとしての自覚を持ち、教科指導の力を伸ばそうと努力するのは素晴らしいことだと思います。しかし私は、まず生徒指導力というのが第一であると考えます。教師と生徒の毅然とした関係の中、生徒一人一人に対する指導力や集団に対する指導力が必要だと思います。また常に先を見越した「起こる前の生徒指導」という力が要求されます。自分自身の大学時代を振り返った時、「もっと生徒指導力の身に付く経験をしておくべきだった」と思います。奈良教育大学には自分から動けば、そういった力を身に付ける場がたくさんあります。スクールサポートや教育実習だけでなく、現場での経験やそれらを想定した学習が、奈良教育大学では可能です。ぜひとも、在学中に「大学生のお兄ちゃん」ではなく「教師」という環境で、たくさんのことを学んでほしい。卒業後に、即戦力となれる教師力を、是非とも奈良教育大学で身に付けてください。東京に行った修学旅行にて道徳の授業にて橿原市立光陽中学校第一学年担任生徒指導部男子バスケットボール部顧問はやしみきと林幹人さん(教育学部総合教育課程科学情報コース情報数理専修平成20年3月卒業)在学時、ギターマンドリンクラブの定期演奏会在学時に立ち上げた、バスケサークルのJackalAftergraduation現在指導中のバスケ部SPRING 2014ならやま_14