ならやま 2014年春号

ならやま 2014年春号 page 9/24

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奈良実習園幼児と環境・ジャガイモ収穫田植えをする留学生公開講座・餅つき風景奥吉野実習林??????教育研究棟(左)と宿泊棟(右)奥吉野実習林は奥吉野の山岳地域にあり、東西約1,500m、南北約1,200mの175.9haの....

奈良実習園幼児と環境・ジャガイモ収穫田植えをする留学生公開講座・餅つき風景奥吉野実習林??????教育研究棟(左)と宿泊棟(右)奥吉野実習林は奥吉野の山岳地域にあり、東西約1,500m、南北約1,200mの175.9haの広大な面積を有しています。実習林の施設は標高400mにありますが、最高峰(清水峰)は1,186.2mで、標高差は800mあります。一部にスギ・ヒノキの人工林はありますが、大半は自然林がよく発達しており、低山帯から山地帯までの豊富な植物相と動物相を擁しています。特に、山頂にはブナ林が広がり、学術的にも大変貴重なもので、自然観察や野外活動のフィールドとして優れた環境であると言えるでしょう。我が国では、普段の生活では野外活動が少なくなっていますが、若者や子どもたちが親しく自然に接し、自然における経験や自然に学ぶことの重要性を再認識したいものです。こうした状況の中、奥吉野実習林は大学・附属学校はもとより、地域社会における野外教育や自然教育のための中核的な施設として、一般の人々に広く利用されることを目的としています。そこでは、教科(生活)のキャンプや野外実習の授業だけでなく、教職員や学生の活動拠点としても利用されています。また、野外生活を体験する公開講座「夏の森を親子で楽しもう」の実施や、近隣の大学や高校の実習など、教育研究活動及びそれらの地域社会への還元の役割を担っています。Voice学校教育教員養成課程理数・生活科学コース理科教育専修4回生むらたさや村田沙耶さん大阪府立鳳高等学校出身奥???吉野実習林へは、生活科のキャンプ、自然の中の理科教育、ゼミ合宿などで訪れました。テントを張って、自炊して、山に登って、川で遊んで、星をみて…ここに行くとやりたいことがたくさんあります。ここにある自然と、ここに集まる人たちからさまざまなことを学びました。私が大学に入って、自然って面白いと初めて感じたのはこの場所でした。一人ではできないことがあると知り、仲間と共に学び協力し合うことの大切さを体感しました。また、豊かさとは何かを考えるようになりました。奥吉野実習林は、教室ではできない体験ができ、新たな視点が生まれる場所だと思います。SPRING 2014ならやま_8