ブックタイトルならやま 2014夏号

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概要

ならやま 2014夏号

ラボ・レター─学生による研究室紹介─学校教育教員養成課程教科教育専攻家庭科教育専修(改組前:学校教育教員養成課程理数・生活科学コース家庭科教育専修)家庭科教育すずきようこ鈴木洋子研究室F rom鈴木研究室紹介教育学部学校教育教員養成課程理数・生活科学コース4回生はるおさき春尾咲紀さん奈良県立郡山高等学校出身家庭科教育専修の学生は、3回生の後期に所属する研究室が決まります。家庭科の学習は、保育、食物、被服、家族、家庭経営、住居など非常に幅広い分野に及んでいますが、そのような家庭科を教科として研究できるのが鈴木研究室の魅力です。現在、学部生2人、院生2人の計4人が所属しています。研究室のゼミでは、研究の進行状況を報告し合い、今後の研究の進め方について話し合います。院生の方との合同のゼミでは、全員の研究テーマに食育が共通しているので、学校給食に関する本を取り上げて講読し、お互いの知識を高めあっています。鈴木先生は豊富な知識や経験を生かし、適切なアドバイスをしてくださるので、自分の中になかった考えに気づくことができ、また、他の学生や院生の方からも意見を聞くことができるのでとても勉強になります。今後の家庭科教育につなげるこれまでの鈴木研究室の卒業論文は、「リクルートスーツの購入と着用について」、「生活実践につながる家庭科教育」、「教員を目指す大学生の給食指導に関する意識と課題」、「小学校における給食指導への提案」など非常に多岐に及んでいます。しかし、これらに共通して言えることは、今後の家庭科教育や食育に貢献できる内容であることです。私たちもこれからより一層研究を深め、少しでも子どもたちの学びと成長に貢献できるよう努力していきます。米飯給食に関する研究―家庭用炊飯器による米飯提供の事例研究―教育学部学校教育教員養成課程理数・生活科学コース4回生はるおさき春尾咲紀さん(奈良県立郡山高等学校出身)学校給食に家庭用炊飯器を導入した取り組みが各地で行われています。その一例の高知県南国市では、残食が減り、子どもの米に対する興味・関心が増えたという効果が報告されています。そこで、より多くの子どもたちに温かくておいしいごはんを提供することを願い、各地の事例を収集、分析し、効果や課題の表出に取り組んでいます。中学校における食育の実態と課題大学院修士課程教科教育専攻1回生かわもりまよ河盛真世さん平成17年に食育基本法が施行されたのをきっかけに、学校での食育が重視されるようになりました。中学校については教科中心の授業展開のために、食育の時間がどの程度確保されて、どのような学習が実践されているのか、小学校ほどに実態が十分に把握されていません。そこで中学校の食育の現状を把握し、課題を究明していきたいと考えています。卒業論文・修士論文のテーマ教員を志望する学生の食事マナーに対する意識なかじま中島あ明す日教育学部学校教育教員養成課程理数・生活科学コース4回生か香さん(兵庫県立神戸高等学校出身)私は、日本の食事マナーについて関心があります。マナーに対する意識は、指導を受けた子と受けていない子で違いがあることがわかっています。給食指導において、食事のマナーを教えることも教師の役割です。そこで教師を志望する学生自身の食事マナーに対する意識調査を行い、そこから見えたことをもとに学生の食事マナーの意識向上の啓発を考えています。中国における食に関する指導の実態と食育推進のための課題大学院修士課程教科教育専攻1回生こうよう高揚さん現在、中国では日本の家庭科に相当する教科はありません。そのため、生活についての学習はほとんど学校で行われていません。食べることは、生活に関する学習のなかでも命に直結することなので非常に大事であり、全ての小学校で行うべきだと考えています。そこで、中国で食育を行った場合の課題を明らかにしたいと思います。SUMMER 2014ならやま_12