ブックタイトルならやま 2014夏号

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概要

ならやま 2014夏号

ひと・あれ・これ本学の大学院教育学研究科には、専門職学位課程、いわゆる「教職大学院」が設置されています。「教職大学院」は、山積する教育問題への喫緊の対応が求められる近年において、専門性と実践力に裏打ちされた高度専門職業人としての教員の資質能力を高めるべく、平成20年4月に開設され、県から派遣された教職経験豊富な現職教員や学部卒業後すぐに進学したストレートマスターなど、さまざまな立場の学生が学んでいます。今回は、教職大学院を修了し、教育現場で活躍している3名の現職の先生方を紹介します。教職大学院院長本学教職大学院は、高度な専門的知見と実践力を有するプロ教員を育成するため、文科省より設置認可を受け、平成20年4月に開設いたしました。平成26年3月末までに、76名の修了生を輩出し、管理職をはじめ指導行政職、あるいは学級担任等として、さまざまなところで活躍しておられ、大変うれしく思っております。いけじまとくひろ池島徳大実践は、指導・援助という明確な目的をもつ活動ですが、今日、応用問題となって対応に悩まされている状況にあるといえます。このような時にこそ、大学院で学んだ専門的知見をもとに、自らの実践を振り返りながらよりよい実践を構想するなど、学び続けるプロ教員であって欲しいと期待しております。後輩の育成のためにも、より一層、修了生の皆さんのお力添えをいただけますよう、お願いいたします。―活躍する卒業生を紹介―学び続ける教員に私は、平成21年度から2年間、現職院生として奈良教育大学教職大学院で研修する機会をいただきました。より高い専門性と実践力を身につけたいという思いが修学の動機でした。大学院では、「理論と実践の往還」に示されるとおり、長年積み重ねてきた自分の実践を振り返って理論付け、さらに理論を基に課題解決や指導の改善に向けた実践を研究、検証していきました。「国語科の表現指導」を主題に、松川利広先生に継続して授業を見ていただきご指導を仰いだ課題研究は、これまでの授業実践の集大成となりました。こうして講義や演習、研究に取り組む中で、新しい知見を得ることの喜び、学ぶことの楽しさ、大切さを改めて実感しました。この2年間の貴重な学びは、現在携わっている教育行政の仕事にもつながり、私の財産となっています。今、教育的課題の一つに子どもたちの学習意欲が低下していることが挙げられます。子どもたちに分かる喜びや学ぶ楽しさを伝え、「もっと知りたい、学びたい!」と学習意欲を高める指導ができるように、私自身、これからも学び続ける教員でありたいと思っています。1.奈良県教育委員会事務局教職員課人事企画係管理主事はらいようこ原井葉子さん(大学院専門職学位課程(教職大学院)平成23年3月修了)松川利広先生の研究室で(大学院在籍時。筆者は後列左端)13_SUMMER 2014ならやま