ブックタイトルならやま 2014夏号

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概要

ならやま 2014夏号

教職大学院での学びを契機にさらに前進平成20年、新しく創設された教職大学院1期生として、期待に胸をふくらませ入学しました。熱意あふれる指導教員のもと、奈良県派遣教諭5名を含め現職教員とストレートマスター総勢29名は、みな、フロンティア精神を抱いていました。教職大学院は、目指す教師像を決め、指導教員と相談して履修科目を決定します。私は、「スクールリーダー」を視野に入れた「授業者・教科指導の専門家」としての教師を目指しました。特色あるカリキュラム開発・学校評価と校内研修・学校経営実践論などを履修し、すべての指導教員から丁寧なご指導を受け、汎用性のある学びを得ることができました。また、2年目は勤務校に戻り、児童一人一人の成長を継続して捉え、言語力育成のため研究を進めました。卒業の次年度には、計画的に校内研修の推進に取り組み、教職大学院で研究した「要約に関する言語能力表」(文章を要約するのに必要とされる能力を計画的にまとめたもの)を学校全体で活用することにし、その成果を県へき地教育研究大会の会場校である自校で発表しました。国語科指導の一方法が分かると好評でした。以前は、経験則で研究を進めていた観がありましたが、今日的な知識・方法論を学び、実践と理論を往還しながら学校の研究を組織的に進められるようになり、研究主任としての成長を自覚できました。今は、教頭職の立場で、カリキュラム開発、アカウンタビリティや学校評価等について学んだことを学校運営に生かしています。山添村立やまぞえ小学校教頭まつもとさとし(大学院専門職学位課程(教職大学院)平成22年3月修了)研究推進に関わっては、研究主任を中心に全職員が共通理解して研究に取り組めることを目指し、丁寧な指導を心掛けています。2年間の教職大学院での学びを契機として、さらに職員と研修を推進していきたいと思います。Aftergraduation2.松本哲さんグループで演習(大学院在籍時)3.勤務校での研究発表会の様子学校の野外活動に参加しました天理市立西中学校教諭つくも九十九槙悟しんごさん(大学院専門職学位課程(教職大学院)平成23年3月修了)「わかる」授業をするために現在、私は天理市立西中学校に勤務しています。特別支援学級の担任を務めており、生徒たちと一緒に忙しいながらも、楽しく過ごしています。生徒との距離がとても近いので、生徒の成長や授業での驚きなどをとても強く感じることができ、やりがいになっています。教職大学院在学中には、学習内容を視覚化すること、その際に生徒の生活経験を踏まえた教材開発を行うことをテーマに研究や実践を行っていました。この経験は現在でも、私が授業をする上での基本的な考えになっています。中学校では目に見えないことや抽象的なことを学ぶことが増え、そこでつまずく生徒が多くいます。例えば、原子や分子、イオンという「目にみえないもの」について学習する。これらは「目に見えない」ため、自分の中にイメージを定着させにくく、学習を嫌う生徒が少なからずいます。そんな生徒のために「わかる授業」をしようと授業展開をパワーポイントや動画を用いて、行うようにしています。準備や展開のやり方を試行錯誤しながらですが、「面白い」や「わかりやすい」という生徒の言葉を励みに日々の仕事に励んでいます。課外授業で南極の氷について説明SUMMER 2014ならやま_14