ブックタイトルならやま2014秋号

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概要

ならやま2014秋号

特集一万字徹底議論奈良県教育委員会と奈良教育大学の連携・協働による教員づくり対談吉田育弘長友恒人奈良県教育委員会教育長奈良教育大学長──都道府県それぞれに教育の課題があるかと思いますが、奈良県の場合はいかがでしょうか。いかに多くの引き出しを持ち、おもしろい授業ができるか吉田奈良県の教育課題としては、規範意識の問題や体力が低いこと、学習意欲が低いことなどがあります。今回の全国学力・学習状況調査の結果で、小学生の学力が相対的に低下傾向にあることが分かってきました。全般的に学ぶ意欲が減退しているので、その意欲の向上を図るということを一番の課題にしていきたいと思っています。生徒指導で子どもの規範意識を育てるという方法もありますが、学力をしっかり身に付けさせて落ち着いたクラス運営をしていくというような方向に転換していく必要があるのではと考えています。長友教育長になられた時の新聞記事などを読みましたが、共感するところがたくさんあります。今のお話もそうで、規範意識が足りないという問題は、何故規範意識が芽生えないかということから考える必要がありますね。学校に行くのが楽しい、勉強がおもしろい、そういう学校にできれば、学校でのルール違反は激減するでしょう。吉田そうですね。子どもたちにとって学校が楽しい場所にならなければならない。そのためには、やはり授業が大事ですよね。おもしろい授業を教員ができる、これが一番だと思います。長友教員であるためには、まず授業をする力があって、その上で生活指導や不登校の子どものサポートなど、いろいろなことができるという形であるべきです。教員の本業は、教室で子どもたちに教科をおもしろいなと思わせることですね。吉田奈良教育大学の学生さんは、ある程度の知識をもち、ある一定レベルの授業ができる技術を身に付けて教員になっていただいていると思いますが、学長が言われたように、おもしろい授業をできるかどうかということが、一番の鍵になるのではないかと思います。長友そのためには、教科について深く広く理解していることが重要です。我々も大学で授業をするときに、自分の専門分野の授業であれAUTUMN 2014ならやま_2