ブックタイトルならやま2015夏号

ページ
14/24

このページは ならやま2015夏号 の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

ならやま2015夏号

ラボ・レター─学生による研究室紹介─学校教育教員養成課程教科教育専攻英語教育専修英語科教育さとうりんたろう佐藤臨太郎研究室F rom佐藤研究室の紹介私が所属する英語教育専修の佐藤研究室では、英語教育学、教室SLA(第2言語習得)研究を専門としています。研究室に所属する学生たちは、英語の授業での実践の核となる理論を多く学ぶことができます。佐藤先生は、ゼミの場では1人の研究者として学生に対して厳しい指導を与えてくれますが、悩んだ時は学生を育てる1人の教師として学生に親身になって助言を与えてくれます。毎回のゼミでは、学生たちが卒業論文、修士論文に向けての研究の進み具合を報告します。また、英語教育に関わる文献をゼミ全体での輪読や、各回の担当者がそれまでの研究で見つけた文献の発表を行います。全て佐藤先生を中心に学生同士でもお互いに考え意見を出し合い、充実した議論が行われます。佐藤研究室の特徴佐藤先生は「英語教師は授業で英語を使用しなければならない」という強い信念を持っており、それが佐藤先生の授業はもちろんのこと、ゼミにも反映されています。基本的にはゼミはall Englishで行われます。これはゼミ生が学校現場で英語を使用するための英語力を高める為です。ゼミ生は毎回ほとんどの文献を英語で読み、英語でのレポートを書き、それを英語で発表します。しかし、日本語を一切排除するというわけではありません。より深い議論を行う際や内容の確認の際には日本語に切り替えて行われることもあります。ここにも佐藤先生の信念が反映されています。大学院修士課程教科教育専攻英語教育専修2回生いずみたにただし泉谷忠至さんさらに、佐藤研究室では卒業論文、修士論文の発表も英語で行います。英語教育専修では卒業論文、修士論文を英語で書くことになっていますが、それらを英語教育専修内で発表する会が設けられています。主に2回生から4回生、院生、先生方が集まり、発表を行います。そこで佐藤研究室に所属するゼミ生は英語で発表を行います。これは英語教育専修内でも佐藤研究室だけの試みです。ゼミ生たちは日頃の研究はもちろん、十分な準備を行い、発表に臨みます。この発表会を通して、ゼミ生はさらに自信をつける事ができます。佐藤研究室には毎年、海外より教員研修留学生がゼミに参加してくれ議論をさらに白熱させてくれます。過去には、東ティモール共和国や、タイ、スーダン、そして今年はカンボジアより教員研修留学生が参加してくれています。彼らのような海外の現場の先生が参加することで、ゼミでの共有言語が英語になり英語力を高めるだけでなく日本以外の国での教育事情を学ぶことができ、ゼミ生にとってはかなり良い刺激になっています。Hi, I’m Un VuthaI come from Cambodia. I am a student ofTeacher Training Program at Nara University ofEducation. I am actually interested in EnglishEducation. The main reason I choose thissubject is that I am enthusiastic about SecondLanguage Acquisition and how languagesare learned. I expect that I can acquire newknowledge about techniques and methodsin teaching English through fully participatingin any class activities. Interestingly, I can have a chance toshare some experiences about learning and teaching Englishin secondary schools. I hopefully believe that I will have anopportunity to visit upper secondary schools in Japan so that I canknow how English is learned and taught. My research interest isabout language learning strategies. I really want to fi gure out therelationship between language learning strategies used by secondlanguage learners and their academic achievement. I’m learninga lot in this Sato-sensei’s Zemi.現場で使える研究を佐藤ゼミのモットーは、「現場で使える研究を」というものです。つまり私たちが英語の教師になった時に、役に立つ知識・指導法などについて研究を深めています。たとえば私は「英単語をどのように教えるのが効果的であるか」「どのような単語を教えていくべきか」ということなどについて研究しています。語彙指導は、すでに多くの先行研究があるのですが、今はそれらを学んだ上で、さらに検証が必要なこと、疑問点、矛盾しているような事例はないかなどを確認している段階です。さらにそこからテーマを絞って集中的に検証してく予定です。METSなどの学外での勉強会佐藤先生は、METS(Meeting of Teachers)という研究会を主宰されています。METSとは小・中・高の先生や大学の先生、他大学の学生などが集まり、英語で中高での英語の授業実践や小学校外国語活動の取り組み、英語教授法や言語習得など様々なテーマについて語り合う場です。私もMETSのメンバーとして参加していて、METSでは理想の授業に出会ったり、新しい知識や考え方に触れることができました。ゼミ生としてMETSの運営のお手伝いをしたりもします。将来、教員になってMETSのような場で発表することが私の目標です。さらには、英語教育の研究会や勉強会に自主的に参加するゼミ生も多く、毎回素晴らしい発表に刺激を受け、大学での学びに活かしています。Uウンn Vブッダuthaさん教員研修留学生教育学部学校教育教員養成課程教科教育専攻英語教育専修4回生とくながけいすけ徳永圭佑私立京都成章高等学校出身教育学部学校教育教員養成課程教科教育専攻英語教育専修4回生ひがしかわゆうき東川裕基兵庫県立姫路飾西高等学校出身さんさん13_SUMMER 2015ならやま