ブックタイトルならやま2015夏号

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概要

ならやま2015夏号

ICT活用推進のための取り組み特集京阪奈三教育大学における双方向遠隔授業奈良教育大学では、京都教育大学・大阪教育大学との京阪奈三教育大学連携推進事業の一環として、双方向遠隔授業を平成24年度後期から実施しています。三教育大学で整備したビデオ会議システムを利用することで、他の2大学の特色ある授業をそれぞれのキャンパスにいながら受講することができるのみでなく、他大学の学生と交流し、様々な意見に触れることができます。平成27年度前期の開講科目発信大学授業科目名教員名奈良教育大学持続可能な開発のための教育と世界遺産問題解決のためのデータ分析入門造形芸術学特講(日本美術の流れ)光の科学と人間中澤静男准教授古田壮宏准教授山岸公基教授中村元彦教授特別なニーズのある子どもの教育西山健准教授大阪教育大学学校安全平和のための教育藤田大輔教授山田正行教授京都教育大学健康科学論森孝宏教授平成26年度は、三教育大学全体で、他大学の授業を受講した学生は、前期204名、後期888名の延べ1,092名でした。1,000人以上の学生が他大学の授業を受講しました。京都教育大学の様子大阪教育大学の様子学生(TA)のコメント大学院修士課程教科教育専攻理科教育(文化財科学を含む)専修ながた2回生永田ゆみ祐未さん各大学でグループディスカッションをし、その後、意見を交換します。異なる大学の学生と交流することで多様な考え方に触れることができます。奈良教育大学の学生わたしは昨年度から双方向遠隔授業のTAを担当し、機器の調整や通信状態の確認、発信大学の先生と受信大学の学生とのコミュニケーションを仲介するための授業補助などを行っています。トラブルが生じた際には、相手となる大学と連絡をとって対処したり、すぐに解決できない場合は支援員の方に連絡して対応してもらったりします。TAを通して、様々なトラブルやその対処を経験できたことや、遠隔授業を支えるチームの一員として、枠組みの全体像をつかむことができたことにも大きな意味があると思います。わたしは鹿児島県で教職に就きたいと考えていますが、離島などの僻地にある学校が非常に多く、遠隔授業が僻地でのよりよい教育のためのひとつの可能性になってくると思います。実際に遠隔授業を導入するにあたって、起こりうるトラブルや、授業を行う教師の工夫、授業を受ける生徒たちへの配慮、必要なサポート体制など、枠組みの面でも経験が活かせるのではないかと思います。SUMMER 2015ならやま_4