ブックタイトルならやま2015夏号

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概要

ならやま2015夏号

NW羅盤針E奈良教育大学の取り組みボランティアは楽しい!?Sボランティア活動?カッコつけて!良い子ぶってるんじゃないの!人の役に立ちたい?それって、単なるおせっかいでしょう。結局のところ、自己満足じゃないですか!こんな風に思っていませんか?ボランティア活動をしていない人がそう思っていても不思議はありません。でも、やってみないと分からないことがあります。動くことによって見えてくるものがあります。ただ今、手話を練習中一度、動いてみませんか?今回は学生のボランティア活動を支援しているボランティアサポートオフィスの取り組みを紹介します。大学生活の自由時間は「自分探し」の時間方法は大きく分けて、2つあります。1一人で自分を見つめ直す。一人で旅をし、本を読み、悩み、一人で考える2他者と関わることで自分を客観視する。友人と語り合い、討論をし、アルバイトという形の社会参加をする、ボランティア活動をするなど。「ボランティア活動」とは語源であるラテン語のVoluntas(自由意思)からも推測できるように、自由な意志に基づき自発的に社会参加活動をすることです。社会の成熟に伴い、異なる価値観が絡み合い複雑化し、人々の価値観が多様化しています。結果、現行の社会システムだけでは解決できない課題が増大しています。システムとシステムの隙間を埋め、解決へと導くのがボランティア・NPO活動です。ボランティア・NPO活動はすべての課題を解決できるか?単純な事ではありません。社会システムの隙間は、ひとつひとつ異なった様相をもっています。課題を見つけ出し、個別に対応をしていかなくてはなりません。課題発見のためには、社会を丁寧に観察・分析し、考察を重ねる必要がありますが、最終的には個々人の感性に委ねるしかありません。「課題探し」は「自分探し」そのものですが、社会的課題を見出してしまった者の責任として、動かずにはいられなくなります。その状況に素直に寄り添ったとき、個別の対応策が自ずと見えてくるはずです。これらの活動の積み重ねが、少しずつ社会の変革に繋がっていくのです。ボランティアは他者のためだけのもの?いえ、支援者にとっても、自発的で、現代の経済論理に乗らないで無償だからこそ得られる学びがあります。特徴的な二点を挙げます。1ボランティアをすることにより多様な価値観を持つ人と出会い、様々な生き方や考え方を学ぶ事が出来ます。社会的課題を共に考え、解決に向けて一緒に動くことで、豊かな人間性を養うことが出来ます。他者と協働することにより、自分の個性を自覚することも出来ます。2コミュニケーション能力の向上です。社会人になると価値観の違う人とのより高度なコミュニケーション能力が必要になります。ボランティアの現場では、考え方の異なる人と協働する必要に迫られますが、逃げずにじっくり話せば分かり合い、深い人間関係を築くことが出来ます。こうして身につけたコミュニケーション能力や状況把握力、分析力、判断力、指導力などは、教職に就いたときに必ず役立ちます。時間は創るものです。創った時間で興味を持つことができるボランティア活動に参加してください。きっと新たな発見と喜びがあります。以上を参考にしてあなたの学生生活をデザインしてください。ボランティアサポートオフィス会議中ボランティアサポートオフィスボランティアコーディネーターこじま小島みち道こ子さん7_SUMMER 2015ならやま