ブックタイトルならやま 2015秋号

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概要

ならやま 2015秋号

ひと・あれ・これ―活躍する卒業生を紹介―「学生時代の出会いと学び」私は現在、奈良市立大宮小学校に勤務しています。この春、7年間お世話になった、奈良市立都跡小学校から転勤し、新たな職場で仕事をしています。同じ奈良市内の小学校でも学校によって様々な違いがあり、戸惑うことも多々ありますが、これまでの経験を活かしながら、新たな気持ちで子どもたちとともに毎日楽しく充実した日々を送っています。私は教師として大切にしていることが二つあります。一つは、「自分自身が学ぶ」ことです。子どもたちは学校でたくさんのことを学習します。その子どもたちと最も長く共有する時間は授業です。教員としてその時間をいかに有意義なものにするかが重要であると感じています。私が大学院時代に教わった田渕五十生先生がおっしゃっていた中に印象に残っている言葉があります。それは「難しいことを分かり易く。分かり易いことをおもしろく。」という言葉です。田渕先生の授業にはいつも楽しく笑顔がありました。また大学時代に教わった竹田有先生も、私が初めて学んだ西洋史の内容をいつもおもしろく、知的好奇心を刺激するように話してくださいました。その楽しい、おもしろい雰囲気の中で私はたくさんのことを吸収できたのだと思います。子どもたちも毎日新たなことを学習しています。その中身を分かり易く、おもしろく伝えるためには、教師自身の学びが必要だと考えています。実際に学んだことをすべて伝えるわけではなくとも、そういった姿勢が日々の授業に生かされるのだと感じています。もう一つは、「自分の好きなことをもつ」ことです。私は体を動かすことが大好きで、大学の4年間ソフトボール部に所属していました。はじめから入ろうと決めたわけではなく、たまたま誘われておもしろそうだと思ったことがきっかけです。実際にやってみてそのおもしろさにのめり込み、2回生ではキャプテンをさせていただきました。試合に勝って楽しかったことや、チームがまとまらず苦しかったことなどから、多くのことを学ばせていただきました。そして今でもソフトボールを続けています。休日に思いっきり体を動かし、心身ともにリフレッシュしてまた新たな気持ちで月曜日から子どもと向き合います。年度当初、クラスが変わると子どもたちは皆緊張しています。なかなか自分から話すことが苦手な子どももいます。そのようなとき自分の好きなことの話をすると、子どもたちはとても興味をもって話を聞いてくれます。このように、自分自身は、授業や子どもたちとの関係づくりにも、さまざまな課題があると感じる日々ですが、大学・大学院で出会った先生方や多くの仲間との関わりの中で、得たこと、学んだことが今の私を支え、導いてくれているのだと感じています。大学時代のソフトボール部の仲間富士登山にもチャレンジ奈良市立大宮小学校教諭3年1組担任いけみしげる池見繁さん(教育学部学校教育教員養成課程言語・社会コース社会科教育履修分野平成18年3月卒業大学院修士課程教科教育専攻社会科教育専修平成20年3月修了)今も続けているソフトボールAftergraduation職場での様子AUTUMN 2015ならやま_10