ブックタイトルならやま 2015秋号

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概要

ならやま 2015秋号

附属学校園ニュース[附属学校園]http://www.nara-edu.ac.jp/guide/garden.html附属中学校6月12日・8月23日6月スポーツデイ・夏休み親子清掃6月12日にスポーツデイを実施しました。スポーツデイは、奈良市鴻ノ池陸上競技場を会場として、1年生から3年生の全学年生徒が4つの色組に分かれて、それぞれの種目の合計得点を競い合います。今年は、朝から降っていた雨もやみ、それぞれの色別の応援も大いに盛り上がりました。特に、「綱引き」では会場に大声援が響き渡りました。結果、総合優勝は全1組、準優勝は全2組でした。特に今年は、1年男・女走幅跳、1年女子400m、2年男子400m、2年女子200m、3年女子400mや1年女子400mリレー・女子色別対抗リレーなど、たくさんの附中レコード(大会新記録)が生まれました。また、夏季休業中の8月23日には、恒例の「親子清掃」が行われました。今年は、保護者142名、生徒142名に教職員を加え、総数300名を超える多数の皆様のご参加をいただきました。当日は、まだまだ厳しい暑さが残る中、皆さん汗だくになりながら、教室、プール、テニスコート、通学路など、校舎内外の清掃活動に熱心に取り組んでくださいました。おかげさまで、校舎内外も大変美しくなり、清々しい気持ちで新学期を迎えることができました。附属小学校7月1日“子どものため”の本質を問う授業づくり「“子どものため”の本質を問う授業づくり」、これが今年度の研究主題です。目まぐるしく変化する社会のなかで様々なことが教育現場に求められていますが、何を目指して実践することが本当に“子どものため”になるでしょうか。7月1日、こうした課題意識のもと、「昆虫の育ち方」(4年・理科・指導:石高教諭)の公開授業研究を行いました。ねらいは、アゲハチョウの幼虫と成虫の違い(くらしの場・食べ物・口など)が“さなぎ”の時期を経たものであることを理解させることでした。昆虫はくらしの中でもよく目にする生き物ですが、この授業を通して昆虫がどんな生き物であるかを一歩深めることができました。附小理科部は、「生物とは何かを正しくとらえさせること」を目標の一つとしています。附属幼稚園7月2日絵画ワークショップで大胆な絵の具遊び美術教育講座の狩野宏明准教授と絵画研究室の学生さんが幼稚園の遊戯室で、大がかりな絵画ワークショップをしてくれました。遊戯室一面に10×7.5メートルの大きな書道用パフォーマンス用紙を敷き詰め、年長児の子どもたちが大胆な絵の具遊びを楽しみました。手足だけでなく、ローラー、スポンジ、霧吹き、ほうき、熊手など普段描画に使うことのない道具を使って体全体を使って描きました。子どもたちは好きな道具を手に取り、絵の具をたくさんつけて、思い思いに表現します。初めは少し躊躇していた子どもたちも遊び始めるとその面白さに没頭していきます。大きな紙に、自分の描いた線の軌跡を楽しみながら、夢中になって絵の具と戯れました。絵の具で紙の余白がなくなり、上に上にと塗り重ねていくにつれ、体中を絵の具だらけにして遊び、紙の上でツルツル滑ることさえも楽しんでいました。描き終えた子どもたちの絵の具だらけになった顔は、満足げに輝いていました。奈良に息づく仲間たち[自然環境教育センター]http://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/自然環境教育センターつじのりょう准教授辻野亮名は体を表す。その名はバナナムシ!バナナ色をした虫だからバナナムシである。レモンのような色だけど、黒い模様があるのでよく熟れたバナナのようだ。近寄って見てみると黄色地に黒い水玉模様のすっとぼけた顔をしている。この虫は、草叢や木の葉の上で日向ぼっこをしていることが多い。人が近づくとササッと横に這って葉の裏に隠れる。それはもう、写真がとれないほどにササッと隠れてしまう。これは天敵から身を隠すバナナムシの技である。すぐに隠れるので捕まえにくいのかと思いきや、けっこう簡単に捕まえることができるから不思議である。バナナムシは、バナナのなかまではない。こう見えてセミやカメムシの仲間(半翅目)である。セミが樹液を吸うように、バナナムシもストローのような口を植物に刺して雑草の汁を吸って生きている。標準和名ではツマグロオオヨコバイという。黄色い頭・前胸・前翅で、翅の先端(すなわち、ツマ)が黒い、体長13 mmくらいの大型ヨコバイである。黄色はチャームポイントだと思ったが、和名には含まれていないようだ。名前の良く似たツマグロヨコバイが農業害虫として知られているのに対して、ツマグロオオヨコバイはさしたる害はあまり聞かず、むしろ愛嬌をふりまく虫として日々可愛がられている。AUTUMN 2015ならやま_14