ブックタイトルならやま 2015秋号

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概要

ならやま 2015秋号

加藤新学長就任記念対談奈良県教育委員会と奈良教育大学のこれまでとこれから特集究所が組織として結びついてきています。今後さらに、どう組織的に結びついていくことができるか、奈良県の教員のICT活用力が低いという問題をどのように解決していくかが課題です。加藤大学教員と指導主事が個人単位で、こんな研修会に講師として来てくださいよというつながりから、今のような形の専門部会で、組織的なつながりへ発展していっているというように連携が強化されているということですね。吉田そのとおりです。これまでの個人的な結びつきとはかなり変わっており、深くつながってもらっています。加藤この連携を大切にしていかないといけませんね。教員研修について加藤教職大学院との連携も進んでいますね。教職大学院を現職教員の研修の場として活用していただいています。昨年度に県と申し合わせを結んで、今年度入学者から大学院の2年目の学費は免除させていただくこととなりました。吉田そうですね。また、派遣された教員は、1年目は教職大学院で学び、2年目は、週4日は教育研究所の研修にあてて、週1日必ずある曜日に勤務校へ出る制度に変えました。従来の制度では、2年目は、勤務校で授業をしながら、大学院へ通っていました。1年目は代替教員が入るのでいいのですが、2年目になると、その教員は週5日のうち4日は勤務扱いになり代替教員が入らず、学校現場にとってはあまりよい状況ではありませんでした。新しい制度では、2年目も学校に代替教員が入ることになるわけです。おまけに、研修中の教員は毎週1回学校現場に戻って、研修成果を還元してくれるという好循環を生むわけです。加藤現職教員にとっても教職大学院の研修に出やすい環境ですよね。吉田そのとおりです。そして、大学院での研究成果を勤務校ですぐに生かすことができます。県教育委員会は、教員の長期研修を全て大学院研修につぎ込むぐらいの勢いで、派遣者数を増やしにかかっています。教職大学院に派遣する目的というのは、教職大学院はミドルリーダー(※若手教員の育成や学校運営に参画する中堅教員)の養成ということをよく言われていますが、私は、ミドルリーダーになるためには、まず、生徒理解や子どもにとっていい授業がしっかりできなければならないと考えています。研修する教員には、そのような力をぜひつけてもらいたいですね。教職大学院で学びたいという現職教員のニーズはどこにあるのかと、研修に関するアンケートをとりましたが、やはり教科の力をつけたいという声が多くありました。加藤それは子どもたちにとって面白い授業ができる力ですね。吉田そう。面白い授業。加藤子どもたちがその先生の授業を受けて、先生の授業は面白いって。AUTUMN 2015ならやま_4