ブックタイトルならやま2016春号

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概要

ならやま2016春号

ら、何度も繰り返し遊んでいました。乳児きょうだいも笑い声をあげたり、手を動かしたり、とても喜んでいる様子が観察されました。動作に言葉(擬音語擬態語)をつけると自然と声に抑揚がつきますよね。表情もやさしくなります。これは、先ほどお話したマザリーズの特徴に似ていますよね。かかわり方が不安な人は、赤ちゃんとかかわる際、何か特別なことをしなければと意識しすぎているのかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。今後について最近気づいたことですが、私は赤ちゃんが好きなだけでなく、赤ちゃんの存在自体に憧れていたようです。他者に依存しないと生きていけない赤ちゃん。大人は、自然と赤ちゃんの魅力に引きつけられ、さまざまな養育行動を行っています。赤ちゃんはあくまでも自然体です。お腹がすいた時、泣きたい時に泣き、楽しい時、嬉しい時に笑う。感情のままに、自然体で(図5)2歳7か月児の作品いるだけで、その魅力が十分他者に伝わっていて、愛されています。そんな赤ちゃんをみていると、私ももっと心から湧き出る声(感情)を素直に受け取り、その感情を感じ切って毎日過ごそう!と思ったりもします。子どもがどんなことを考えているのか。どうやって表現しているのか。どうやって楽しさを共有しているのか。今後も子どもをみつめていきたいと思っています。学生のみなさんには、子どもをみる視野を広げて欲しいと思っています。いろいろなものさしで、子どもをみつめると、新しい発見があってワクワクしますよ!図5の写真は、2歳7か月頃の子どもがブロックで作ってくれた作品です。さて、これは何にみえますか?この子の気持ちになって考えてみてください。ヒント:この作品は梅雨の時期に作ってくれました。プロフィール家庭科教育講座なかがわ准教授中川あい愛専門は、保育学(対乳児行動に関する研究)。兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了(2010)博士(学校教育学)。湊川短期大学講師、准教授を経て、2010年より現職。SPRING 2016ならやま_12