ブックタイトルならやま2016夏号

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概要

ならやま2016夏号

「仲間と学び続けること」ひと・あれ・これ―活躍する卒業生を紹介―私は、奈良市立済美南小学校に勤めています。本校は、全校児童約200名。ICTモデル実践校、韓国慶州市金丈小学校との交流等、様々な教育活動に熱心に取り組んでいます。私には、教員として大切にしていることが2つあります。1つ目は、学び続けるということです。社会は急速に変化しており、子どもたちの学びも急速に変化し続けています。その変化に対応するためには、自分自身が学び続けなければなりません。ですが、学び続けることは意外と難しいのです。授業の準備や生活指導など、日々の仕事を終え、そこからさらに学ぶための時間と機会を自ら求める必要があるからです。休日や夜遅くまで学ぶことも多々あります。めげそうな時もあります。そこで学び続けるためのエネルギー補給を欠かしません。車が走り続けるための給油ですね。私にはそのエネルギーをくれる人たちがたくさんいます。その1つが奈良教育大学の仲間です。同じコースで共に学んだ仲間、準硬式野球部で共に汗を流した仲間です。大学を卒業した後も、同じ教員の道を歩き、切磋琢磨しています。それぞれ専門にしている教科や教員として学んでいる方向は違っても、同じ志を持つステキな仲間たちです。学生の時から教員という目標に向かっていっしょに頑張ることができる仲間ができたのは、教育大学ならではの環境、そして、出会いがあったからこそだと思います。2つ目は「仲間」です。「仲間」は、私の授業づくりの基盤になっています。小学校の授業ですから、「仲間」はクラスの友達のことを意味します。もう一度述べますが、社会は急速に変化しています。社会の変化に応じて、子どもそれぞれの授業に対するニーズも多種多様。自分の実力不足もありますが、私1人でクラスの子ども全てのニーズに応えることはできません。それでも授業は毎日やってきます。そこで力を借りるのが「仲間」クラスの友達です。例えば、算数で問題練習を解くとき、得意な友達が苦手な友達に教えるといったことです。よくある指導ですが、このような指導を学校生活の様々な場面で積み重ねていき、信頼関係が強い仲間集団を構築します。仲間集団を大切にする力は、子どもたちの将来で必ず役に立つと信じています。子どもたちは、想像以上に大人の様子を見ています。私自身が学び続けなければ、仲間を大切にしなければ、きっとクラスの子どもたちも学ぼうとしないし、仲間を大切にしないでしょう。これからも教員として成長し続けるために、努力していきたいと思います。準硬式野球部時代授業風景奈良市立済美南小学校教諭6年2組担任なかむらゆうや中村友弥さん(教育学部学校教育教員養成課程教育・発達基礎コース障害児教育履修分野平成21年3月卒業)Aftergraduation小学校で指導中のタグラグビーSUMMER 2016ならやま_14