ブックタイトルならやま2016夏号

ページ
16/24

このページは ならやま2016夏号 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ならやま2016夏号

奈教のひみつ学生広報スタッフ“なっきょん’s CLUB”企画地域に根差したグローバル教員の育成―博物館を活用した国際理解教育―渋谷真樹(学校教育講座・教授)本学は、地域に根差しつつ、グローバルな視点をもった教員を育てています。今回は、学校の内外にある多文化への理解をうながす「校外学習指導特講」の授業の様子を紹介します。授業の流れ博物館から届いたスーツケースにはモンゴルの衣装やおもちゃがたくさん!STEP1(第1?3回)異文化と出合う国立民族学博物館から取り寄せたアウトリーチ教材「みんぱっく」を用いて、小学2年生の国語で学ぶモンゴル民話「スーホの白い馬」の世界を体験します。また、モンゴル人留学生をゲスト・ティーチャーに迎え、モンゴルについて学びます。受講生の声文章や言葉から頭で理解するものとは違った種類の深い理解を得られるものが体験による学習なのだと考えた。モンゴル人の留学生とともに見て、触れて、感じて、児童自らそれに働きかけたい、もっと知りたいと思わせるところまでが、教師のすべき出会いのサポートだと思う。STEP3(第7?8回)ゲスト・ティーチャーによる特別講話STEP2(第4?6回)テキストを読み、議論する『学校と博物館でつくる国際理解教育』(中牧弘允他編著、明石書店、2009年)をテキストに、理論や実践について理解を深めます。受講生の声異文化は、学校の外にあるだけではなく、教室の中にもあります。外国からの転校生や国際結婚家庭の子どもたち、在日コリアンの子どもたちなど、教室はまさに多文化!ご自身が子どもの時に来日した日本語指導員や、ながく国際理解教育にたずさわってきた先生などをお招きして、生のお話をうかがいます。在日外国人の子どもたちは、伝えたいことがたくさんある。それを表現する場を与えてあげることが大切なのだと感じた。無関心が一番怖い。関心があれば、無知を知り、改善することができる。子ども一人一人の課題に気付き、関心をもち、解決するために働きかける教師が求められているのではないか。15_SUMMER 2016ならやま