ブックタイトルならやま2016秋号

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概要

ならやま2016秋号

奈教のひみつ学生広報スタッフ“なっきょん’s CLUB”企画教育資料館特別展「描かれた奈良─美術鑑賞としての定点観測─」教育資料館では、教育関係資料の収集や展示が行われていますが、教職員や学生による特別展や企画展も開催されています。今回は、教育資料館ボランティア学生の主導により開催された、特別展「描かれた奈良─美術鑑賞としての定点観測─」の様子を紹介します。?? ??教育資料館では月に1~3回程度、学生ボランティアと職員が集まって今後の企画展や催し物についてのミーティングを行います。本特別展は、ミーティング内で学生が出した「資料館に所蔵している絵画を展示したい」という意見からはじまりました。教育資料館内には退職された先生方の作品が多く、それらを中心に展示することが決まり、さっそく開催に向けてスケジュール調整や展示方法などについて話し合いが行われ、美術教育講座の竹内先生にご協力をお願いすることになりました。竹内先生を交えた打ち合わせのなかで「定点観測」というコンセプトが決まり、入学式の頃からの開催を予定して、具体的な準備がはじまりました。?? ??特別展では、作品とそこに描かれた風景の“いま”の写真を並べて展示します。まったく同じ構図の場所を探すために、作品を確認しながら歩き回り写真を撮影します。中にはどこの風景かはっきりわからない作品もありましたが、作品に描かれた木や山を手掛かりに探しました。屋根の角度や光の当たり方なども参考にしました。写真が撮影出来たら作品と“いま”を比較して感じたことを説明文に書き、展示する順番を決めました。今回は、大学付近の寺社、学内の風景、少し足をのばして奈良県内の寺社を描いた作品を中心にした展示形態をとりました。展示準備では、多くの教職員の方に手伝っていただき、展覧会を形にすることができました。絵の風景を取材に行ったとき体験談教育資料館では、これまでにも様々な催し物や展覧会、コンサートなどを開催してきました。今回の特別展「描かれた奈良―美術鑑賞としての定点観測―」の企画・準備はその中でも忘れられないものになりました。竹内先生、職員の方々、ボランティアの仲間と協力しながら大変でしたが楽しく実りある活動ができたと思っています。先生方の作品はどれも素晴らしく、校倉や大湯屋などあまり普段目にすることのない建物が鮮やかに美しく描かれている作品もあり、奈良の新たな魅力を発見することができました。写真撮影や説明文の作成などを通して短期間ながら集中して作品と向き合うことで、作者のまなざしや時の移り変わりなど多くのことを学ぶ機会になったと思います。教育学部学校教育教員養成課程教科教育専攻国語教育専修かめい亀井はなの花野さん三重県立神戸高等学校出身15_AUTUMN 2016ならやま