ブックタイトルならやま2016秋号

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ならやま2016秋号

附属学校園ニュース[附属学校園]http://www.nara-edu.ac.jp/guide/garden.html附属幼稚園6月後半~7月真夏ならではの水遊び暑さの厳しい夏も、子どもたちにとっては、大好きな水で思う存分遊べる楽しい季節です。水に親しみ慣れるだけでなく、水で遊ぶことによって気持ちを解放させ、いろいろなことにチャレンジしたり、友達関係が広がったりもします。先生達は、水を通して子どもたちが様々な経験ができるよう、子どもたちが思わずやってみたくなるようないろいろな水遊びの環境を準備します。スポンジ、ビニール袋、大筆、ペットボトル容器で作ったシャワー、洗剤容器の水鉄砲、スチロール皿の舟、何でも子どもたちの教材になります。石けんでごしごし洗濯をしたり、泡立て器を使って泡クリームを作ったりするのも大好きな水遊びです。絵の具や泥が顔や体中につくようなダイナミックな遊びができるのも夏ならではです。体全体を使って大胆に水遊びをし、子どもたちの笑顔がはじける夏でした。附属小学校5月12日実際に自分の目で見る、耳で聞く附属小学校では、1学期後半にどの学年も社会見学や遠足に行きました。5年生は、大規模な米作について学ぶために近江八幡市を訪ねました。学習のめあては、だいなか◆干拓された大中地区の田んぼの広がりを、奈良と比べて確かめる。◆農家の方の米作りへの願いと工夫を確かめる。附属中学校8月19日~23日見学に行く前にクラスで農家の方に聞きたいことを出し合いました。・なぜ大きぼな米作りを始めたか・1haでどれくらいとれるか・米の値段はどうやって決めるのか・これからのことはどう考えているのか・米作りをしていてうれしかったこと・困っていること・苦労していることは何かこうしたことをじかに自分の目と耳で確かめることができるのが社会見学の値うちです。五感を通して理解を深め、知識の幅を広げていってほしいと願います。コンジュ5年目となる韓国公州大学校附設中学校訪問韓国公州大学校附設中学校との交流は、今年で5年目を迎えます。今回、訪問させていただいたのは、2年生6名と引率教員3名で、以前から実施している夏の訪問となりました。コンジュも日本と同様、大変暑い夏でした。夏季休業中、8月19日より23日までの4泊5日での訪問で、滞在初日は、昨年同様、朝鮮時代の農村を復元した韓屋村(ハノク・マウル)に宿泊し、2日目と3日目は生徒それぞれの交流パートナー宅にホームステイをさせていただき、観光地や行楽地巡りにも一緒に連れていただきました。今回、附設中学校を訪れた滞在4日日は、歓迎会では、コンジュ側から、男子生徒の勇壮な太鼓演奏や女子生徒の可愛いダンスを披露していただき、本校からは、奈良や学校紹介のプレゼンや女子生徒二人でのバイオリンとビオラの弦楽二重奏、そしてギターのソロでの弾き歌いを披露しました。その後、パートナー生徒の案内でそれぞれの授業に参加しました。授業は、家庭科では「伝統料理づくり」を体験し、科学の授業では、「地球の内部模型づくり」、美術科では「私だけのブレスレットづくり」など、とても楽しい授業を体験させていただきました。授業をともに受けることで、パートナーやクラスメートとの会話も弾み、交流も一段と深まり、一層充実した交流となりました。中学生のこの時期に、学校訪問やホームステイを体験することは、今後の彼らの人生にとっては大きな財産となることでしょう。この交流で彼らの心にまかれた種を、大切に育み、将来、大輪の花を咲かせられるよう願うとともに、今回の訪問で得た大きな学びや貴重な体験を附中生徒だけでなく、周囲の人たちにも広めてもらい、1月にコンジュから奈良へ訪問される際には、今回のお返しやおもてなしを率先して努めてもらい、相互訪問を成功に導いてくれることを願っています。奈良に息づく仲間たち[自然環境教育センター]http://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/自然環境教育センターつじのりょう准教授辻野亮やってくる虫。変化する生物相ちかごろ温暖化でいろんな生き物が日本列島を北上しつつあるそうだ。小さな昆虫なら台風の風にあおられて北上することもあり、今までは越冬しなかった地域にまで定着しつつある。南方で育てられた街路樹が北方に移植されることで移動しているのかもしれない。理由はわからないが、キマダラカメムシは北上中の昆虫の一つであり、急速に分布拡大していることが知られている。奈良県にも定着しており、4月くらいから11月くらいまで見られ、成虫で越冬しているようだ。▲学内のケヤキの幹を歩いていたキマダラカメムシキマダラカメムシは、黒からこげ茶色のボディーに薄い黄色のまだら模様があって、顔は少しとがっている。カメムシの仲間で、木の幹にストローのような口を突き刺して汁を吸って生きている。体長約22 mmなので、カメムシの仲間としては大型の部類に入る。ソメイヨシノなどの街路樹でみられる。自然は変化してゆくものである。温暖化で南の生き物が北上するだけでなく、都市化や圃場整備、農薬使用などによってもそこにいる生き物の種類は変化している。新参者もいれば、追いやられた生き物だっているはずである。身の回りの自然の変化は身近すぎて気にもならないが、どういう変化が起こっているのか少しは気にしてみたいものである。AUTUMN 2016ならやま_22