ブックタイトルならやま2017春号
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ならやま2017春号
クローズアップ本学教員の研究を詳しく紹介地域と地球をえーとこにしょーでー!!ESDこうもと社会科教育講座准教授河だい本大ち地「えーとこにしょーでー」は、私の故郷の岡山弁で「いいところにしようよ」という意味です。奈良教育大学で取り組んでいるESD(持続可能な開発のための教育)に関連する形で、経験や研究の一端を紹介します。1枚の地図から大学3年の夏、私は南アジアへの旅に出ました。きっかけは、通っていた大学の研究室の床に落ちていた1枚の地図。ここに絶対行きたい!と思ったのです。調べたら、そこはネパールの山村でした。尾根上に集落があり、谷底には広大な湿地のある山間の村。初めての途上国への一人旅になりました。右の写真は、その村を離れる時に寄ってきてくれた子どもたち。バックの景色を「Rice terraces(棚田)!」と紹介してくれたのには驚きました。ネパールの山村が日本の山村のように過疎化するということ。日本は陸地の3分の2が森林の山国ですが、はたして世界の未来がそこにあるのか…?もっと日本の農山村が持続的にならないとまずいよな…。そんなことを思っていた私を、環境教育や農的暮らしなどに取り組む方々が国際ワークキャンプに誘ってくださいました。場所は広島県庄原市。築350年の元庄屋宅に世界各地のボランティアと2週間寝泊まりしながら、荒れ放題になった人工林を手入れするというものでした。その後、私は何年もここに関わりました。リーダーを務めた年には、杉を間伐し、里に下ろし、皮をはいで、グループごとに思い思いの形のベンチを作り、自分たち国際ワークキャンプ?ネパールの山村で強く感じたのは、故郷の40年前の姿にそっくり!ということでした。実際、現地の写真を日本でご高齢の方にお見せすると「懐かしい」という言葉が出てきます。しかしそれは、40年後のSPRING 2017ならやま_10