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概要

ならやま2017春号

附属学校園ニュース[附属学校園]http://www.nara-edu.ac.jp/guide/garden.html附属幼稚園12月9日世界の人と友達になろう年長児57名が、本大学に勉強に来ている留学生との交流の機会をもたせてもらいました。国際交流留学センターのご協力のもと、韓国・ルーマニア・ドイツ・チリ・インドネシア・ポーランド・フランス・台湾・中国・アメリカの13名の留学生と14名の日本人学生(幼年教育専修)が一緒に幼稚園を訪問してくれました。子どもたちの前で、それぞれの国の場所を世界地図で指さしながら自己紹介をしてもらいました。その後、絵本を読んでもらったり、各国の手遊びを教えてもらったりしながら、世界のいろいろな国の方々とのふれ合いの時間を楽しみました。子どもたちは、初めての経験にドキドキしながらも貴重な時間を過ごさせてもらうことができました。いろいろな国の方々と出会うことで、世界の広さを感じたり、世界の国々に関心を広げたりするきっかけになることを願っています。附属小学校12月“意思”を持ち始める3年生-マラソン大会で附属小学校では、昨年12月にマラソン大会を行いました。運動場をスタートして大学構内を周回します。一番短いコース(1周・1年生)でも1.3km、最も長いコース(4周)だと3.4kmにもなります。子どもたちにとってけっして短い距離ではありません。「しんどい、歩きたい、寒い…」をのり越えてこの距離を走りきるには、仲間の力と意思の力が欠かせません。植田くんの日記からも、はっきりとした意思を持ち始めたことがよく伝わってきます。附属中学校1月13日?17日公州大学校附設中学校との交流公州大学校附設中学校との交流で相互に学校を訪問する交流は、今年で5年目を迎えます。今年も、夏には本校から生徒6名・教員3名が公州を訪れ、今年の1月13日から17日にかけて、公州側から、附属中学校へ訪問していただきました。14日(土)には、本校で歓迎交流会を開催しました。今年の交流会では、「縁日」という催しが企画され、公州の生徒たちや先生方をお迎えするための準備を進め、「縁日」では、金魚すくいや綿菓子、ヨーヨー釣りなど楽しい企画がたくさん用意され、大変喜んでいただきました。当日の昼食は、育桜会(PTA)からも、100人を超える食事の準備などで、多大な応援をいただきました。また、16日(月)には、公州の生徒、教員の方々を附中にお迎えし、学校全体での交流会を開催し、体験授業にも参加をしていただきました。附中での授業体験は、彼らにとっても、大変新鮮だったようです。今回の相互訪問で、さらに両校の絆が深くなりました。奈良に息づく仲間たち[自然環境教育センター]http://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/自然環境教育センターつじのりょう准教授辻野亮落ち葉喰い稲刈りが終わった後には多少の稲穂が落ちており、もったいないのでこれらを拾う行為を落穂拾いという。ミレーの絵画でも有名だ。人間の歴史は、農耕が始まって人口が増えてからは飢えとの戦いであり、こうした落穂拾いは少しでも飢えを回避するための大事な行為である。ところで、野生のニホンジカは植物を食べて生きている。奈良公園のニホンジカも同様である。彼らの主要な餌であるシバは、密集して生息するニホンジカによる度重なる採▲剪定枝の葉を食べるニホンジカ食によって草丈が非常に低い。シバからすれば折角育ったのに食べられてしまうという災難であり、ニホンジカにとっては餌が少なくなって飢えてしまうという災難でもある。そんな中で、稀に台風や大雨によって樹上から枝や葉が落ちてくることがある。植物を食べるニホンジカからすると、生の餌が空から降ってくることを意味する。そんな時には落穂ひろいならぬ、落ち葉喰いをするのである。台風・大雨でなくても緑の葉は降ってくる。樹上で餌を食べるニホンザルは葉を地上に落とすし、奈良公園では植木の剪定によっても緑の葉が落とされる。これも落ち葉喰いであり、地上では飢えたニホンジカが宴会を開くのが通例である。SPRING 2017ならやま_22