ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ならやま2017春号

地域とともに考える。地域ともとに、地域で学ぶ特集topic5熊本での教育復興支援次世代教員養成センターでは、以前から、東日本大震災の教育復興支援の一環として、宮城県や岩手県の学校に学生を派遣してきました。平成28年4月に起こった熊本地震に際しても、同様の支援ができないかと、担当教員が現地で支援ニーズ調査を行い、その結果を踏まえて同年8月に2名の学生をスクールサポーターとして派遣しました。地震の被害が大きかった熊本県益城町にある町立益城中央小学校に赴いた2名の学生は、8月22日から26日までの5日間にわたり、子どもたちの登下校の見守りや水泳指導の補助、教材準備の補助、支援物資の仕分けなどの支援活動を行いました。「とにかく地震前の落ち着いた状態で子どもたちが学校生活を過ごせるようにしたい」という小学校の先生方のねがいに応えるべく、連日の水泳指導による日焼けや筋肉痛にも負けず、一生懸命汗を流して活動を行ってくれました。奈良に戻ってきた派遣学生の一人は、熊本での経験を次のようにまとめています。「地震から5ヵ月近く経ってもなお、多くの人が仮設住宅での生活を余儀なくされている現状がありました。子どもたちの中には、『当日朝起きたら顔の横にタンスが倒れていた』と言う子もおり、心のケアの必要性を感じます。一方で、豊かな自然やおいしい食べ物に魅せられる日々でもありました。みなさん、次の休みはぜひ熊本へ!」また、もう一人は、旅行で今春に再び訪熊し、子どもたちと触れ合ってくるそうです。これからも次世代教員養成センターでは、復興支援を必要としている学校と、支援をしたいと思っている学生とをつなぐ手助けを継続して行っていきます。次世代教育養成センター准教授赤沢早人益城町の復興市場・屋台村のようす派遣学生による活動リフレクションポスターSPRING 2017ならやま_6