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概要

ならやま2017夏号

髙木研究室のメンバー「研究というアカデミックな遊びを楽しむ!」喘息に悩む子どもたちへいつも劣等感を抱えていた小学生の頃、小児科医を目指しました。夢を抱いて勉強し続けましたが及びませんでした。大学はかつて大嫌いだった「体育」に関する専攻でした。ですが、そこで喘息の研究に出会い、再び夢を抱き、研究者を目指しました。そして夢が叶い、現在は世界中の子ども達のために研究する日々を送っています。意外な展開こそ楽しみ、前向きに考えることによって、チャンスはさらに広がる。そんなポジティブな考え方を培えるようになったのは、両親や親友たち、高校時代の山岳部の先生、大学生・大学院生時代の3人の指導教員の先生方の温かいご指導とご支援があったからです。喘息と戦いながら、高校時代は大阪代表としてインターハイ(登山競技)に2度出場し、大学時代はコーフボールの日本代表選手として国際大会を経験しました。喘息は辛いし、体力も奪われます。行動に制限がかかり、また、迷惑をかけることもあります。ですが、だからこそ、「できること」や「得意なこと」がはっきりわかり、上達することができます。そして、そんな自分だからこそ、理解できることがあります。何度も何度も喘息発作が起き、その度に戦ってきたからこそ、私たち喘息体質者は「夢への挑戦の思い」や「何度でも挑戦する精神」が強くなるものと思っています。夢を抱き、何度でも挑戦して欲しいです。高校3年のインターハイ開会式(2002年8月)「このときも発作時のための吸入器を携帯していた」プロフィール保健体育講座准教授たかぎ木ゆうすけ祐介専門は、運動生理学・運動処方・応用栄養学(運動時にみられる疾患発症の予防のための実践的研究)。川崎医療福祉大学大学院医療技術学研究科健康科学専攻を修了(2013)、博士(健康科学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、帝塚山大学講師、奈良教育大学特任准教授を経て、2017年から現職。SUMMER 2017ならやま_12