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概要

ならやま2017夏号

F rom中山研究室の紹介心理学専修では、3回生の5月から6月頃に所属する研究室を決め、活動を始めます。3回生の後期には、学祭で、研究室ごとに研究したいテーマを決め、グループごとに調査や分析を進め、展示や発表をします。その後、研究室ごとに個人の卒業論文の研究テーマを決めていきます。中山研究室に所属している学生の研究テーマは、青年期の自己開示や老年期の適応、児童の挙手行動、教師の発達など様々で、自分たちが気になることや知りたいと感じたことを掘り下げ、それを研究テーマとして進めています。それぞれが自分の知りたい研究に取り組んでおり、中山先生はどんな研究に対しても学生ごとに指導してくださいます。研究室の特徴中山研究室では、毎週1回ゼミの時間が設けられており、現在は木曜日の4・5コマがゼミの時間となっています。この時間はゼミ生全員が集まり、各々の研究の進捗状況の報告や意見の交換などをおこなっています。この時間によって、行き詰まっていた事の解消や新しい視点の発見などができます。1人1人の努力はもちろん、お互いにサポートしながら進めていくことも大切にされている研究室です。教育学部学校教育教員養成課程教育発達専攻心理学専修4回生まつむらかなみ松村花波さん奈良県立平城高等学校出身意見の交換や相談の場として、毎年冬におこなわれる香川大学の教育学部岡田研究室との合同ゼミ合宿も挙げられます。この合同ゼミ合宿は、岡田研究室と中山研究室の3・4回生が参加し、4回生が卒業研究を発表して、参加者全員で感想や意見、疑問などを投げかけあいます。3回生にとっては、自分が研究したいと思うテーマについて考える機会となり、4回生にとっては、岡田研究室の方の意見や研究に刺激を受け、もう一度自分の研究について考える良い機会になります。ラボ・レター─学生による研究室紹介─学校教育教員養成課程教育発達専攻心理学専修なかやまるみ中山留美子研究室研究室で学んでいること中山研究室では、卒論を制作する中で、自分で研究したいことを考え、進め方や分析方法なども、論文を読むなどして学び、研究を進めています。もちろん、一人で進めているのではなく、中山先生に助言をいただいたり、ゼミ生同士での意見交流もあります。しかし、これらはすべて自分発信で、わからないことなどを自主的に調べたり聞いたりすることで研究が進んでいきます。自分自身で進めていく中で、研究が行き詰まり苦しくなることもありますが、そのたび様々な方法でそれを乗り越えようと考えます。在学中も卒業後も、自分で考え動く機会は多くあるので、主体的に取り組んで解決しようとする力は大切だと感じています。中山研究室では、心理学のことはもちろん、自分自身で取り組むことで、主体的に活動し、学んでいく力が養われており、そこも中山研究室の魅力なのではないかと思います。こ香川大学の研究室との合同合宿ゼミ生の卒業論文について教育学部学校教育教員養成課程教育発達専攻心理学専修4回生まつむらかなみ松村花波さん奈良県立平城高等学校出身私は、目標の開示とその取り組み方等の違いについて研究しています。目標を開示することでサポートを得ることができ、目標の達成を促すことができますが、開示には抵抗感が伴うこともあります。サポートが期待できる状況でも開示をしない場合もあり、開示しないことで目標への取り組み方等にも影響があるのではないかと考え、研究を進めています。教育学部学校教育教員養成課程教育発達専攻心理学専修4回生ひらたかい平田海さん私立開明高等学校出身私は、大学生が所属している部活、サークルなど学生団体での活動継続の要因について研究をしています。所属している学生団体に対して大学生が求めているものと所属している学生団体の特性との適合が、その学生団体での活動を継続することに影響を与えるのではないかという仮説のもと、研究を進めています。教育学部学校教育教員養成課程教育発達専攻心理学専修4回生さいとうももこ斉藤桃子さん私立横浜女学院高等学校出身私は高齢者を対象とした研究をしています。デイサービスセンターでの実習から、高齢者の老い方について興味を持ち、高齢者がよりよく老いるための要因を検討しています。この大学での高齢者を対象とした研究は珍しいかと思いますが、中山先生や研究室の仲間たちと意見交流をしながら研究を続けています。13_SUMMER 2017ならやま