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概要

ならやま2017夏号

ひと・あれ・これ―活躍する卒業生を紹介―Tomorrow is another day.私は昨年の4月より、東大阪市の私立近畿大学附属高等学校・中学校で中学校教諭として勤務しています。現在は中学校3年生の副担任として担任の先生と学級経営に取り組み、教科指導として専門である英語を教えています。本校は非常に多くの生徒が在籍し、中学校だけでも約800名、高校では約3,000名もの生徒が毎日通い、中学校のクラス数は1学年7~8クラスあります。そして、ICT教育にも力を注ぎ、全生徒がiPadを1台持ち、各教室もプロジェクターとホワイトボードが配備されました。教員もiPadやその他PCなどを授業や学級活動で活用しています。そのような機器は大変便利ではありますが、同時に教師の信念や能力が非常に試されていることを感じています。学部、大学院を合わせて6年間在籍した奈良教育大学では人との関わりの大切さを学びました。私は自分の専修はもちろんのこと、学生自治会やユネスコクラブ、生協理事会などで多くの人に会い、その方々から学び、その方々に助けられてきました。現在でも奈良教育大学とは関わりがあり、英語教育講座の佐藤臨太郎先生を会長とする「奈良教育大学英語教育研究会」の事務局として、学生や現場で働く卒業生、英語教育に関心のある方々が集まる会の運営をしています。研究会の度に母校に足を運ぶことで、お世話になった先生方や他の諸先輩方に会い、卒業後も奈良教育大学に支え育てられていることを実感します。私は、まだまだ教師生活を始めて1年しか経っておらず、誰から見てもまだまだ半人前の教師です。大学院で自分では勉強してきたつもりではありましたが、現場では自分の考えた方法が上手くいかない毎日であり、自分が学んだ理論通りに自分が実践できないことで自分の実力不足に憤りを感じ、学校生活を不安ばかりで過ごしていました。2年目の今も毎日不安なことばかりですが、そんな中でも生徒の中には「今までと違う授業で新鮮だった」や「今日の授業楽しかった」という感想もあり、そのような子が1人でもいる限りは諦めてはいけないと感じました。毎日様々な場面でいろいろな対応を求められる現場ではありますが、教科担当として、学級担任として、目の前の子ども達のために何ができるかを見定めて我武者羅に教師を続けていこうと思います。Tomorrow is another day.2016年3月、修了旅行でイギリスのタワーブリッジにて2015年、中部地区英語教育学会での研究発表普段の英語の授業にて近畿大学附属高等学校・中学校中学校英語科常勤講師いずみたにただし泉谷忠至さん(教育学部学校教育教員養成課程言語・社会コース英語・国際理解教育専修2014年3月卒業大学院修士課程教科教育専攻英語教育専修2016年3月修了)Aftergraduation2017年5月、奈良教育大学英語教育研究会にてSUMMER 2017ならやま_14