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概要

ならやま2017夏号

教育学部学校教育教員養成課程伝統文化教育専攻書道教育専修2017年3月卒業大学院修士課程教科教育専攻造形表現(美術・書道)・伝統文化教育専修1回生ももちたくや百地拓也さん私立高田高等学校出身今回の私の受賞作品調和体(書道展大賞)漢字(書道展賞)篆刻(書道展賞)調和体「石川啄木の詩」高大展集合写真第21回全日本高校・大学生書道展出品総数11,051点【部門】漢字・かな・調和体・篆刻各部門1点まで、一人最大4点まで出品可能●書道展大賞(通称・大賞)51点(漢字28作品・かな16作品・調和体6作品・篆刻1作品)●書道展賞(通称・展賞)339点●優秀賞627点漢字「高青邱詩」第21回全日本高校・大学生書道展で「書道展大賞(調和体部門)」、「書道展賞(漢字部門及び篆刻部門)」を受賞した百地拓也さん篆刻「萬里長風」書道を始めたきっかけを教えてください私は幼稚園の頃にもらった漢字字典の影響で漢字に興味があり、文字を書くことが好きでした。小学校では、一年生の担任の先生が文字を書くことにとても厳しかったこともあり文字を書くことに夢中になる時間が増えました。その頃、それを見ていた母に、そんなに字を書くことが好きなら習字を習えばいい、と勧められたため二年生から習字教室に通い始めたことがきっかけです。それ以降、高校まで習っていく中で、より専門的に学びたいという気持ちが芽生え、本学の書道教育専修を受験するに至りました。全日本高校・大学生書道展(通称・高大展)について全日本高校・大学生書道展は高校生や大学生を対象とした書道展の中で全国トップレベルの規模を誇ります。部門は、全部で4つ(漢字・かな・調和体・篆刻)あり、一人各部門1点まで出品できます。私はこの展覧会に高校生の頃から出品していました。その当時は優秀賞を取るのがやっとで、書道展大賞(通称・大賞)や書道展賞(通称・展賞)は夢のまた夢、あまりにも遠い存在でした。大学に入学後は、大賞を取ることを目標に努力を重ねました。しかし、結果は思うようについて来ず、気づけば4回生。学部生としての最後の出品となりました。かなは2回生、調和体は3回生の時に展賞を頂いていたので、残すは自分の専門分野の漢字で大賞を取りたい、そんな気持ちで300枚ほど書いた中から1枚を選び出品した漢字作品を含め、かなと調和体、篆刻を加えた4作品を出品しました。そしていざ結果が発表されると、数枚しか書いていない調和体が大賞、あれだけ頑張った漢字が展賞、そしておまけに篆刻まで展賞という結果でした。嬉しさ半分、驚き半分といった気持ちでしたが、どの作品も悔いなく出品した作品です。3作品も受賞できたことは本当に有難いことなのでこの結果には満足することができました。このような結果がついてきたのも両親や先生、たくさんの仲間のお陰なので、感謝の気持ちを忘れずにこれからも精進したいです。どんな先生になりたいですか遥か昔から伝わった伝統文化、書道をこれからも絶やすことなく永遠に受け継いでいってもらえるような人を育てることは、書道教員の使命です。そのために、自身も学び続け、より多くの書道の魅力を生徒に伝えることができるような教員になりたいです。19_SUMMER 2017ならやま