ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ならやま2017夏号

附属学校園ニュース[附属学校園]http://www.nara-edu.ac.jp/guide/garden.html附属幼稚園3月8日楽しく美味しいポン菓子の会毎年、春の訪れを感じる3月初めに、地域の方のご協力のもと、子どもたちの目の前で米と砂糖だけを使った昔なつかしい「ポン菓子」ができる様子を実演してもらっています。ポン菓子のおじさんがトラックの荷台に載せてきた古い機械を運動場に設置し、その周りを子どもたちが興味津々に囲みます。少量のお米を機械に入れ、加熱している間じーっと待ちます。いよいよ美味しいポン菓子が出来上がる瞬間、おじさんの「5・4・3・2・1!」のかけ声とともに「ポン!」という大きな音!モクモクと上がる白い煙と一緒に、膨らんだお米が飛び出し、いい香りが漂います。溶かした砂糖を混ぜ合わせて甘いポン菓子の出来上がり。「おいしいね」「びっくりしたね」と言いながら、素朴な食材の自然な味とできたての美味しさを満喫した子どもたちでした。附属小学校4月27日理想の児童会は?―みんなの願いを確かめあう児童委員選挙―今年度の児童会活動をリードする児童委員を選ぶ「たてわりグループ」「ヒロシマ」の取り組みです。高学年集会が4月27日に体育館で行われました。6年ひとしきり演説が終わった後は、みんなからの質問生85人中ずらっと並んだ立候補者は31人。それぞれです。5年生からも「どんな児童会にしたいのか?」がポスターを持って、自分の公約を語ります。立会といった質問が出ます。一人ひとりの願いを確か演説会を進める6人の選挙管理委員は、公約の柱めあい、その願いの実現の先頭に立つ7人の児童を大きく三つにしぼりました。それは「全校集会」委員が選ばれました。附属中学校5月20日?23日生徒に伝えたい沖縄、伝えてほしい沖縄5月20日から3泊4日で、3年生の沖縄修学旅行が実施されました。今回で13回目となります。初日は南部戦跡を巡り、避難壕として使われたガマにも入りました。2日目は、班ごとに丸1日をかけて南部から北部へと沖縄各地の戦跡、世界遺産、資料館などタクシーを利用して巡りました。これは生徒たちが事前に長い時間をかけて計画したものです。そのやんばる日は山原にある大宜味村で民家泊をし、現地の人々とも交流しました。この旅を通して、生徒たちは学校で学んだことだけではわからない沖縄戦と沖縄の実際の姿に直接触れることとなり、かけがえのない体験をすることができました。今回の学びをもとにして、生徒たちには、沖縄の人々の気持ちにどうすれば寄り添えるのか、そして平和な社会を実現するために何をしていくべきかを、今度はまわりの誰かに伝える役割を担っていってくれるものと期待しています。奈良に息づく仲間たち[自然環境教育センター]http://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/自然環境教育センターつじのりょう准教授辻野亮掃きだめに咲く小さな勲章ハキダメギクは、北アメリカ原産の一年草の外来種で、日本では大正時代に見つかった。昔は町中に掃きだめと呼ばれる共同のゴミ溜め場があり、植物学者の牧野富太郎博士が世田谷の掃きだめでこのキク科植物を見つけたことからこのような名前が付けられた。茎は分岐を繰り返し、二股にどんどん分かれて育って草丈20~60cmになる。キク科の花は筒のような形を▲奈良実習園の畑に出現したハキダメギクした地味な小さい花がいくつも集まり、その周りに舌を一枚ペロッと出したような花が取り囲むように集まって、一つの頭状花序を形成している。ハキダメギクは、直径約8mmの小さな集合花に多数の黄色い筒状花と5枚の白い舌状花がついており、舌状花の小さな花びらは先が三つに分かれている。タンポポほどではないが、種子に冠毛が生じ、秋風に乗って各地の畑に飛んでゆく。畑の雑草として疎まれる草だが、小さな花をよく見ると勲章のような形をしていてかわいらしい。しかしこの勲章は多過ぎで育ちすぎる。SUMMER 2017ならやま_22